女子テニス元世界ランク8位のダリア・カサキナ(ロシア/現12位)が3月29日に自身の公式インスタグラム(@kasatkina)を更新し、オーストラリアの永住権を取得したと発表。今後はメルボルンに定住し、国籍もオーストラリアに変更してプレーすると報告した。
カサキナは今回の投稿でその旨を次のように綴っている。
「オーストラリア政府に永住権の申請が受理されたことを皆さんにお知らせできてうれしく思います。オーストラリアは大好きな場所です。信じられないほど歓迎してくれますし、自分の家のようにくつろげる場所でもあります。メルボルンにいるのが大好きで、そこを自分の家とすることを楽しみにしています。その一環として、今後のプロテニス選手としてのキャリアにおいて、私の新たな故郷オーストラリアを代表してプレーすることを誇りに思います」
「もちろん、この決断は簡単ではありませんでした。これまでのテニスの旅で私を支えてくれた家族やコーチ、そして全ての方々に感謝の意を表したいと思います。私は常に自分のルーツに敬意と感謝の気持ちを抱いていますが、オーストラリア国旗を掲げながらキャリアと人生の新たな章を始めることに興奮しています。皆様のご理解と継続的なサポートに感謝します」
なお上記の発表を受け、オーストラリアテニス連盟は同29日に更新した公式インスタグラム(@tennisaustralia)で「オーストラリアのテニスファミリーへようこそ」と歓迎の言葉を投稿している。
ロシア出身で、これまでにシングルスでツアー8勝を挙げている27歳のカサキナは2022年2月に発生したロシアのウクライナ侵攻を受け、およそ3年間にわたりロシア国旗を掲げない中立の立場でツアートーナメントに出場。そうした中で彼女は度々公の場で反戦の意を表明してきた。
また22年に同性愛者であることをカミングアウトし、現在女子フィギュアスケート選手のナタリア・ザビアコ(エストニア)と交際しているカサキナは、以前から母国ロシアが同性愛者に対する厳格な規制を設けていることにも不満を口にしていた。今回カサキナがオーストラリアの永住権を取得したのは、豪政府が同性愛者に寛容な姿勢を示している(17年には同性婚を合法化)ことも大きく関係しているとみられる。
大胆な決断を下し、新たな一歩を踏み出したカサキナ。これから彼女が”オーストラリア人選手”としてどんなキャリアを歩んでいくのか注目していきたい。
文●中村光佑
【画像】カサキナが国籍の変更をSNSで報告
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カサキナは今回の投稿でその旨を次のように綴っている。
「オーストラリア政府に永住権の申請が受理されたことを皆さんにお知らせできてうれしく思います。オーストラリアは大好きな場所です。信じられないほど歓迎してくれますし、自分の家のようにくつろげる場所でもあります。メルボルンにいるのが大好きで、そこを自分の家とすることを楽しみにしています。その一環として、今後のプロテニス選手としてのキャリアにおいて、私の新たな故郷オーストラリアを代表してプレーすることを誇りに思います」
「もちろん、この決断は簡単ではありませんでした。これまでのテニスの旅で私を支えてくれた家族やコーチ、そして全ての方々に感謝の意を表したいと思います。私は常に自分のルーツに敬意と感謝の気持ちを抱いていますが、オーストラリア国旗を掲げながらキャリアと人生の新たな章を始めることに興奮しています。皆様のご理解と継続的なサポートに感謝します」
なお上記の発表を受け、オーストラリアテニス連盟は同29日に更新した公式インスタグラム(@tennisaustralia)で「オーストラリアのテニスファミリーへようこそ」と歓迎の言葉を投稿している。
ロシア出身で、これまでにシングルスでツアー8勝を挙げている27歳のカサキナは2022年2月に発生したロシアのウクライナ侵攻を受け、およそ3年間にわたりロシア国旗を掲げない中立の立場でツアートーナメントに出場。そうした中で彼女は度々公の場で反戦の意を表明してきた。
また22年に同性愛者であることをカミングアウトし、現在女子フィギュアスケート選手のナタリア・ザビアコ(エストニア)と交際しているカサキナは、以前から母国ロシアが同性愛者に対する厳格な規制を設けていることにも不満を口にしていた。今回カサキナがオーストラリアの永住権を取得したのは、豪政府が同性愛者に寛容な姿勢を示している(17年には同性婚を合法化)ことも大きく関係しているとみられる。
大胆な決断を下し、新たな一歩を踏み出したカサキナ。これから彼女が”オーストラリア人選手”としてどんなキャリアを歩んでいくのか注目していきたい。
文●中村光佑
【画像】カサキナが国籍の変更をSNSで報告
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