男子テニス元世界ランキング37位のマッケンジー・マクドナルド（アメリカ／現100位／29歳）が、同じくアメリカのプロテニス選手であるマリア・マテアス（現234位／25歳）と婚約し、自身のインスタグラムで発表した。

　マクドナルドはATP（男子プロテニス協会）公式サイトの取材に応え、アメリカ・オーランドの植物園で行なったプロポーズについて明かしている。フロリダ州にあるこの街は、２人が共にトレーニングをすることの多い場所でもある。

「前からずっとやろうと思っていて、指輪も用意していたんだけど、オフシーズンにやるのはちょっと違うのかなって。みんなその時期にやるからね。僕たちだけの特別な瞬間を作りたかった。オーランドでは、彼女を完全に不意打ちにできたのが一番大きかったと思う。彼女にサプライズを仕掛けるのは本当に難しい。うまくやれた自分をちょっと誇りに思っているよ」

　多くのテニス選手がオフシーズンを選ぶのは、ツアー生活をしながらでは制約が多すぎてプロポーズどころではないからだろう。マクドナルドの場合は相手もツアー選手であるだけでなく、ランキングの差があるため男女共催の大会で顔を合わせる機会もなかった。

　例えばマクドナルドが出場した「全豪オープン」（四大大会）開催中、ITFツアー（下部大会）を回るマテアスはタイやチュニジアに遠征し、同じく「BNPパリバ・オープン」（ATP1000）の時にはドミニカのITFツアーを戦っていた。それでも“僕たちだけの特別な瞬間”にこだわったマクドナルドは、あるものを携えながら世界を転戦していたという。
  「実は何カ月も指輪を持って旅をしていたんだ。世界中に持ち歩いていたよ。いつ彼女に会えるかわからなかったからね。でもだいたいこの時期にやりたいって気持ちは決まっていた。たまたま２人ともオーランドにいたから、植物園でプロポーズしたんだ。僕たち、本当に幸せだよ」

　無事に婚約した２人だが、その後マクドナルドは「BMWオープン」出場のためドイツ・ミュンヘンへ向かい、マテアスはフロリダ州ボカラトンで行なわれているITFツアーの３万ドル大会に第４シードで出場している。婚約前と変わらず物理的には遠く離れている２人だが、心の距離は違っている。

「僕たち、本当に幸せなんだ。家族もすごく喜んでくれているし、これからの人生を２人で歩んでいくのが楽しみだよ」とマクドナルドは語る。

構成●スマッシュ編集部

【画像】公開されたプロポーズしたマクドナルドとマテアスの幸せツーショット

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