女子テニスのITF(国際テニス連盟)ツアー「安藤証券オープン東京」(4月22日~27日/東京・有明コロシアム&有明テニスの森公園/ハードコート/W100)は27日に最終日を迎え、単複の決勝を実施。シングルスでは17歳の園部八奏が6-4、6-7(1)、6-3で第5シードの柴原瑛菜を下し、一般のプロ大会初優勝を飾った。
ITFツアーはWTAツアーの下部ツアーに当たるが、W100はその中で最も高いグレードで、普段WTAツアーを回るトップ100クラスの選手も出場してくる。そのハイレベルな大会で、日本女子のホープ園部がやってくれた。
今年の全豪オープンジュニアを制するなど、ジュニアでは世界2位に位置する園部だが、一般ではまだ448位とランクは低い。今大会にはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したが、破竹の勢いで勝ち進み、準々決勝では177位のオランダ選手に、準決勝では140位の第6シード、タリア・ギブソン(イギリス)にそれぞれストレート勝ち。決勝では、準決勝で第1シードの伊藤あおい(101位)を下した柴原(139位)との初対決を迎えた。
サウスポーから繰り出す強力なサービスとフォアハンドを武器にする園部と、ダブルスで培った高い攻撃力を持ち味とする柴原。決勝は一進一退の攻防となった。第1セット第3ゲームでまず園部がブレークすると、続くゲームで柴原がすかさずブレークバック。園部は第7ゲームでもブレークに成功し、今度はそのまま手堅くキープを続け6-4で第1セットを奪う。
第2セットは第4ゲームで柴原が相手のダブルフォールトに乗じて先にブレークするが、次のゲームで園部がブレークバックし譲らない。そのままタイブレークまでもつれ込み、ここは柴原が7-1で押さえた。
第3セットも3-3まで両者キープの白熱した展開。しかし最後に勢いを見せたのは園部だった。4-3からの柴原のサービスをラブゲームでブレークに成功。続く自分のサービスをきっちりキープした園部が6-3とし、2時間25分に及んだ熱戦をモノにした。
「初めての有明でプレーしてみて、そこでできること自体がうれしかったですけど、優勝できて本当にうれしいです」と初々しくスピーチした園部。
園部のこれまでのITFツアー最高成績は、W15大会での3度の準優勝(22年メキシコ、23年アメリカ、24年セルビア)だったが、W100で初タイトル獲得という大仕事をやってのけた。もっとも、その上のWTAツアーでは今年2月に「アブダビ・オープン」(WTA500)の大舞台でトップ100選手を3人連破し、本戦2回戦に進んでいる。大器であることは疑う余地もない。このまま順調に成長してほしいと願うばかりだ。
なお、昨年に続いて準優勝となった柴原は、シングルス決勝後にグオ・ハンユー(中国)とのペアでダブルス決勝に出場。疲れをものともせず、マナンチャヤ・サワンケオ/ランラナ・タラルディ(タイ)に5-7、7-6(1)、10-5で競り勝ち、今シーズン初タイトルを手にしている。
◆シングルス決勝結果
〇園部八奏(与野テニスクラブ)[WC] 6-4 6-7(1) 6-3 柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)[5]●
◆ダブルス決勝結果
〇柴原瑛菜/グオ・ハンユー(橋本総業HD/中国)[1] 5-7 7-6(1) 10-5 マナンチャヤ・サワンケオ/ランラナ・タラルディ(タイ)●
※[ ]内の数字はシード順位、WCはワイルドカード
構成●スマッシュ編集部
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ITFツアーはWTAツアーの下部ツアーに当たるが、W100はその中で最も高いグレードで、普段WTAツアーを回るトップ100クラスの選手も出場してくる。そのハイレベルな大会で、日本女子のホープ園部がやってくれた。
今年の全豪オープンジュニアを制するなど、ジュニアでは世界2位に位置する園部だが、一般ではまだ448位とランクは低い。今大会にはワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したが、破竹の勢いで勝ち進み、準々決勝では177位のオランダ選手に、準決勝では140位の第6シード、タリア・ギブソン(イギリス)にそれぞれストレート勝ち。決勝では、準決勝で第1シードの伊藤あおい(101位)を下した柴原(139位)との初対決を迎えた。
サウスポーから繰り出す強力なサービスとフォアハンドを武器にする園部と、ダブルスで培った高い攻撃力を持ち味とする柴原。決勝は一進一退の攻防となった。第1セット第3ゲームでまず園部がブレークすると、続くゲームで柴原がすかさずブレークバック。園部は第7ゲームでもブレークに成功し、今度はそのまま手堅くキープを続け6-4で第1セットを奪う。
第2セットは第4ゲームで柴原が相手のダブルフォールトに乗じて先にブレークするが、次のゲームで園部がブレークバックし譲らない。そのままタイブレークまでもつれ込み、ここは柴原が7-1で押さえた。
第3セットも3-3まで両者キープの白熱した展開。しかし最後に勢いを見せたのは園部だった。4-3からの柴原のサービスをラブゲームでブレークに成功。続く自分のサービスをきっちりキープした園部が6-3とし、2時間25分に及んだ熱戦をモノにした。
「初めての有明でプレーしてみて、そこでできること自体がうれしかったですけど、優勝できて本当にうれしいです」と初々しくスピーチした園部。
園部のこれまでのITFツアー最高成績は、W15大会での3度の準優勝(22年メキシコ、23年アメリカ、24年セルビア)だったが、W100で初タイトル獲得という大仕事をやってのけた。もっとも、その上のWTAツアーでは今年2月に「アブダビ・オープン」(WTA500)の大舞台でトップ100選手を3人連破し、本戦2回戦に進んでいる。大器であることは疑う余地もない。このまま順調に成長してほしいと願うばかりだ。
なお、昨年に続いて準優勝となった柴原は、シングルス決勝後にグオ・ハンユー(中国)とのペアでダブルス決勝に出場。疲れをものともせず、マナンチャヤ・サワンケオ/ランラナ・タラルディ(タイ)に5-7、7-6(1)、10-5で競り勝ち、今シーズン初タイトルを手にしている。
◆シングルス決勝結果
〇園部八奏(与野テニスクラブ)[WC] 6-4 6-7(1) 6-3 柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)[5]●
◆ダブルス決勝結果
〇柴原瑛菜/グオ・ハンユー(橋本総業HD/中国)[1] 5-7 7-6(1) 10-5 マナンチャヤ・サワンケオ/ランラナ・タラルディ(タイ)●
※[ ]内の数字はシード順位、WCはワイルドカード
構成●スマッシュ編集部
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