全米オープン覇者のビアンカ・アンドレスク(カナダ/世界ランキング121位/24歳)が、出場中のWTA1000シリーズ「イタリア国際」(イタリア・ローマ/クレー)で、禁酒と食事制限を徹底するストイックな生活ぶりを明かした。
アンドレスクは、2019年全米オープンを19歳で制したが、その後は度重なるケガや病気に悩まされ、長期離脱も余儀なくされた。今年2月には虫垂炎の緊急手術を受け、復帰後もクレーコートシーズンでの成績は芳しくなかった。
しかし今大会では、初戦で主催者推薦のフェデリカ・ウルジェージ(イタリア/同367位)を6-0、6-3で下し、2回戦進出を果たしている。
彼女が自身の取り組みについて語ったのは、試合後の会見だった。
「ローマにいる今、本当に大変なの。でも、これが自分を良い状態にしてくれるとわかっているんです。6カ月間、アルコールは一切口にしていないし、これからも続けていくつもり」
継続しているのは禁酒だけではない。食事面ではデイブ・アスプリー氏のベストセラー『バレットプルーフ・ダイエット』の理論を取り入れ、グルテンや乳製品をほぼ完全に断ち、トマト、ナス、ジャガイモなどの特定の野菜も避けているという。
「以前はこれらの食品をよく食べていたけれど、やめてから体調が劇的に改善しました。お腹の張りもなくなった」
美食の都ローマにいながら、パスタやワインに一切手を出さないというストイックさには、彼女自身も苦笑いを浮かべるほど。「正直、何も楽しんでいないわ」と笑いながら話したが、再び頂点を目指す覚悟を決め、自ら決めたルールを貫いている。
ではなぜ、彼女はこのような徹底した食事管理と禁酒を続けているのか。それはケガを克服するためだった。キャリアを振り返ったアンドレスクは、身体への負担を減らすことが再起への鍵だと考えたという。
「多くの人から体型を褒められるようになったわ。年齢とともに自然とスリムになってきた部分もあるけど、ほとんどのケガは体重過多が原因だったんです。だから、身体を絞ることは私の大きな目標の一つでした」
もちろん彼女が目指すのは、見た目の美しさではない。競技人生を支える、強くしなやかな肉体だ。復活を期すアンドレスクにとって、このストイックなライフスタイルは、ただの我慢ではなく、未来への投資なのである。
なお、アンドレスクは現地9日に実施される2回戦でドナ・ベキッチ(クロアチア/同19位)と対戦する。徹底した自己管理でリフレッシュした彼女が、再びトップレベルでの活躍を目指す。
構成●スマッシュ編集部
【動画】アンドレスクが19歳の時に制した「2019年全米オープン」決勝ハイライト
【関連記事】戦線離脱中の元全米女王アンドレスクが「ケガはだいぶ治っている」と現状報告。全仏と五輪出場に意欲を示す<SMASH>
【関連記事】全米オープン初出場で初優勝!19歳のアンドレクスがセレナをストレートで下す
アンドレスクは、2019年全米オープンを19歳で制したが、その後は度重なるケガや病気に悩まされ、長期離脱も余儀なくされた。今年2月には虫垂炎の緊急手術を受け、復帰後もクレーコートシーズンでの成績は芳しくなかった。
しかし今大会では、初戦で主催者推薦のフェデリカ・ウルジェージ(イタリア/同367位)を6-0、6-3で下し、2回戦進出を果たしている。
彼女が自身の取り組みについて語ったのは、試合後の会見だった。
「ローマにいる今、本当に大変なの。でも、これが自分を良い状態にしてくれるとわかっているんです。6カ月間、アルコールは一切口にしていないし、これからも続けていくつもり」
継続しているのは禁酒だけではない。食事面ではデイブ・アスプリー氏のベストセラー『バレットプルーフ・ダイエット』の理論を取り入れ、グルテンや乳製品をほぼ完全に断ち、トマト、ナス、ジャガイモなどの特定の野菜も避けているという。
「以前はこれらの食品をよく食べていたけれど、やめてから体調が劇的に改善しました。お腹の張りもなくなった」
美食の都ローマにいながら、パスタやワインに一切手を出さないというストイックさには、彼女自身も苦笑いを浮かべるほど。「正直、何も楽しんでいないわ」と笑いながら話したが、再び頂点を目指す覚悟を決め、自ら決めたルールを貫いている。
ではなぜ、彼女はこのような徹底した食事管理と禁酒を続けているのか。それはケガを克服するためだった。キャリアを振り返ったアンドレスクは、身体への負担を減らすことが再起への鍵だと考えたという。
「多くの人から体型を褒められるようになったわ。年齢とともに自然とスリムになってきた部分もあるけど、ほとんどのケガは体重過多が原因だったんです。だから、身体を絞ることは私の大きな目標の一つでした」
もちろん彼女が目指すのは、見た目の美しさではない。競技人生を支える、強くしなやかな肉体だ。復活を期すアンドレスクにとって、このストイックなライフスタイルは、ただの我慢ではなく、未来への投資なのである。
なお、アンドレスクは現地9日に実施される2回戦でドナ・ベキッチ(クロアチア/同19位)と対戦する。徹底した自己管理でリフレッシュした彼女が、再びトップレベルでの活躍を目指す。
構成●スマッシュ編集部
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