専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

マドリード初戦敗退の大坂なおみ、悲壮感漂う投稿でメンタルヘルスが心配されたが「もう落ち込むのは終わり」と復活宣言<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.04.25

悲壮感漂うメッセージがSNSに投稿されたことで大坂なおみのメンタルを心配する声が多く聞かれたが、時間の経過とともに気持ちの切り替えができたようだ(写真は2025年3月のマイアミOP)。(C)Getty Images

悲壮感漂うメッセージがSNSに投稿されたことで大坂なおみのメンタルを心配する声が多く聞かれたが、時間の経過とともに気持ちの切り替えができたようだ(写真は2025年3月のマイアミOP)。(C)Getty Images

 課題を克服するべく練習を積み重ね、手応えを携えて乗り込んだマドリード。だが、善戦するも勝利には至らず。大坂なおみ(世界ランキング55位)は精神的な混乱の中で赤土のコートを後にした。

 現在開催中の女子テニスツアー「ムチュア・マドリード・オープン(4月22日~5月4日/スペイン・マドリード/クレーコート/WTA1000)。現地22日に実施されたシングルス1回戦で大坂は、イタリアのルシア・ブロンゼッティ(同59位)に4-6、6-2、4-6フルセットの末に敗れた。すると試合後、SNSのスレッズを通じて敗北後の苦しい心境を綴った。

「私の頭の中で起こっていることは、最悪の敵にも伝えたくない」、「プロセスは信じてもいいけど、プロセスは私を信じてくれない。いったい、どういうことなの」

 今年3月に実施された「マイアミ・オープン」(アメリカ/ハードコート)の4回戦で逆転負けを喫して以降は大会に出場せず。苦手意識のあるクレーコートの戦いに向けて調整を続けた。コーチのパトリック・ムラトグル氏はSNSを通じてクレーにおける大坂の練習ぶりを「飛躍的で華やかで最高の雰囲気が詰まったテニスストーリーだ」と称賛した。
 
 にもかかわらず、満を持して臨んだ今季最初のクレーコート大会は無念の初戦敗退。かつて米大手メディア『CNN』のインタビューで「私の場合は落ち込んでいる時はいつも孤独を感じ、孤独を感じているのは自分だけだと思い込んでしまうところがある」と語っていただけに、今回投稿されたメッセージを受けて大坂のメンタルヘルスを心配する意見が多く見られた。

 ただ前述のインタビューでは「母親になったことで忍耐強くなった」とも語っており、その結果「全てをコントロールすることはできないから、特定の状況ではベストを尽くして結果が良くなることを願うことしかできないのも理解している」と明かしている。

 そして24日、大坂は再びスレッズを更新。そこには「よし、もう落ち込むのは終わり。悲しむのはやめる」と宣言。自身のインスタグラムには「私は短期記憶喪失なので長い間落胆していることはない。今朝目覚め、祝福され、健康で、幸せです」のメッセージとともに、落ち着いた表情のセルフィ―も公開した。

 かつて重圧から来るうつ病や不安症に悩まされてきた大坂。今季初となるクレーコートの戦いは残念な結果に終わったが、そのモヤモヤを引きずることなく気持ちを切り替え、さらなる戦いに挑む決心をした。次なる戦いは、5月6日に開幕するWTA1000シリーズ「イタリア国際」(イタリア・ローマ)への出場が予定されている。その戦いぶりに注目したい。

構成●スマッシュ編集部

【画像】気持ちの切り替えができたことを綴った大坂なおみのインスタグラム

【関連記事】大坂なおみ、今季クレーコート初戦は黒星。過去2戦全勝の相手にフルセットで力尽きる<SMASH>

【関連記事】新シーズンが「とても楽しみ」と意欲的な大坂なおみ。一方で「一定の順位を超えなければプレーできない」とツアー撤退もほのめかす<SMASH>

 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号