ローマで開催中の男子テニスツアー「イタリア国際」(ATP1000)で勝ち進んでいるアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク2位)が、今大会を欠場した元1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現6位)について言及した。ジョコビッチは今季のクレーシーズンで早期敗退が続き、まもなく開幕する四大大会「全仏オープン」への不安の声も上がっているが、ズベレフは元王者の実力を決して疑っていない。
「彼はここ(ローマ)を棄権しただけで、他の大会には全て出場している」と話したのは、3回戦でビリウス・ガウバス(リトアニア/同154位)に勝利した後の会見でのことだ。
「確かに、彼自身が納得するような内容ではなかったのかもしれないけど、そんなことは誰にでもある。大会で優勝できなければ、トップ選手なら誰だって少し苛立ちながら帰路につくものだよ」
クレーシーズンのジョコビッチは、「モンテカルロ・マスターズ」ではアレハンドロ・タビロ(チリ/同42位)に、「マドリード・オープン」ではマテオ・アルナルディ(イタリア/同44位)にいずれもストレートで敗れ、マスターズ2大会は初戦敗退を喫している。
続くイタリア国際は出場を見送り、クレーコートでの白星はまだない。来週のATP250シリーズ「ジュネーブ・オープン」(5月18日~24日/スイス・ジュネーブ)に主催者推薦で出場する予定だが、全仏前の調整としては異例の展開だ。
だがズベレフは、そうした状況が彼の優勝候補としての地位を揺るがすとは考えていない。
「彼が本来のプレーを取り戻せば、今でも世界で最も危険な選手の1人であることに変わりはない。能力に疑いの余地はないんだ。問題は、彼がまだやりたいと思っているかどうか。努力を続けたいと思っているかどうかだ。それは彼にしかわからないし、僕には答えられない」
ズベレフはジョコビッチに過去5勝8敗。直近の対戦である今年の「全豪オープン」準決勝では、ジョコビッチの途中棄権により勝利しているが、その強さは身に染みてわかっているのだろう。そんなズベレフにとって、四大大会のタイトルは悲願の目標だ。過去3度決勝進出を果たしたが、いずれもタイトルには手が届いていない。
「グランドスラムこそが僕の最大のターゲットなんだ。(今年の)オーストラリアでは決勝まで進んだけど、あの負け方は本当に苦しかった。でも、年間4回チャンスがあるのがこのツアーの良いところ。僕にとって、ローランギャロス(全仏)は毎年最も楽しみにしている大会。良いテニスができて、自分の強さを見せられたらいいなと思っている」
はたしてズベレフは全仏で悲願達成となるか? そして盟友アンディ・マリーと袂を分かったジョコビッチは再生できるのか? 全仏への興味は尽きない。
構成●スマッシュ編集部
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「確かに、彼自身が納得するような内容ではなかったのかもしれないけど、そんなことは誰にでもある。大会で優勝できなければ、トップ選手なら誰だって少し苛立ちながら帰路につくものだよ」
クレーシーズンのジョコビッチは、「モンテカルロ・マスターズ」ではアレハンドロ・タビロ(チリ/同42位)に、「マドリード・オープン」ではマテオ・アルナルディ(イタリア/同44位)にいずれもストレートで敗れ、マスターズ2大会は初戦敗退を喫している。
続くイタリア国際は出場を見送り、クレーコートでの白星はまだない。来週のATP250シリーズ「ジュネーブ・オープン」(5月18日~24日/スイス・ジュネーブ)に主催者推薦で出場する予定だが、全仏前の調整としては異例の展開だ。
だがズベレフは、そうした状況が彼の優勝候補としての地位を揺るがすとは考えていない。
「彼が本来のプレーを取り戻せば、今でも世界で最も危険な選手の1人であることに変わりはない。能力に疑いの余地はないんだ。問題は、彼がまだやりたいと思っているかどうか。努力を続けたいと思っているかどうかだ。それは彼にしかわからないし、僕には答えられない」
ズベレフはジョコビッチに過去5勝8敗。直近の対戦である今年の「全豪オープン」準決勝では、ジョコビッチの途中棄権により勝利しているが、その強さは身に染みてわかっているのだろう。そんなズベレフにとって、四大大会のタイトルは悲願の目標だ。過去3度決勝進出を果たしたが、いずれもタイトルには手が届いていない。
「グランドスラムこそが僕の最大のターゲットなんだ。(今年の)オーストラリアでは決勝まで進んだけど、あの負け方は本当に苦しかった。でも、年間4回チャンスがあるのがこのツアーの良いところ。僕にとって、ローランギャロス(全仏)は毎年最も楽しみにしている大会。良いテニスができて、自分の強さを見せられたらいいなと思っている」
はたしてズベレフは全仏で悲願達成となるか? そして盟友アンディ・マリーと袂を分かったジョコビッチは再生できるのか? 全仏への興味は尽きない。
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