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海外テニス

「行くぞ! この妻虐待者」母国大会で浴びせられた罵声にズベレフが「バカの1人や2人はどこにでもいる」と一蹴<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.04.25

前週大会の「BMWオープン」準々決勝で罵声を浴びせられたズべレフ。(C)Getty Images

前週大会の「BMWオープン」準々決勝で罵声を浴びせられたズべレフ。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「ムチュア・マドリード・オープン」(4月23日~5月4日/スペイン・マドリード/クレーコート)に第1シードで出場するアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランキング2位)が現地24日の記者会見に出席。そのなかで前週開催大会で観客の1人から罵声を浴びたことに言及した。

 母国で開催されたATP500シリーズ「BMWオープン」(4月14日~20日/ドイツ・ミュンヘン/クレーコート)で見事優勝を飾ったズベレフ。さらにその日がちょうど自身の誕生日ということもあり、「最高の誕生日プレゼントになったよ」と喜びを語っていた。

 同大会でツアー24勝目を果たしたが、準々決勝のタロン・フリークスポール(オランダ/同34位)戦では不愉快な一幕もあった。第2セット5-5の場面で、観客からズベレフに向かって「行くぞ! このワイフビーター(妻虐待者)」と野次があったのだ。ズベレフはその後、審判にその人物をスタンドから追い出すように要求。退場とはならなかったものの、野次を飛ばした観客は厳重注意となった。

 今年の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/四大大会)決勝後の表彰式でも観客からズベレフに「オーストラリアはオルガとブレンダを信じている」という罵声を3度にわたって浴びせられた。「オルガ」と「ブレンダ」とは、過去にズベレフからDV(家庭内暴力)を受けたことを告発した2人の元恋人である。
 
 既報の通り、オルガさんとのケースはATP(男子プロテニス協会)による調査の結果、2023年1月に証拠不十分で不起訴。ブレンダさんとは24年6月に和解が成立している。にもかかわらず、母国大会でも全豪と同じような事件が起こったというわけだ。

「正直なところ、バカの1人や2人はどこにでもいるものだ。こういうのはどのスポーツにもある。サッカーでもカーレースでも他のスポーツでもね。野次を飛ばしてきた人以外の観客は素晴らしかったよ」

 全豪決勝で敗れて以降は苦戦が続いておりツアーで上位進出できずにいたが、母国の声援を味方に付けて復調のきっかけをつかんだズベレフ。クレーコートシーズンに入って好スタートを切れたことは「大きな自信になった」と振り返り、次のように意気込みを語った。

「悪いプレーではあのレベルのトーナメントで勝てない。だから優勝できてうれしいし、トーナメントで優勝すれば自信も付く。この調子を維持し続け、さらに成長し、勝利を積み重ねていきたい」

 なお、ズベレフは現地25日に予定されている「マドリード・オープン」初戦の2回戦(シード勢は1回戦免除)で、元世界9位のロベルト・バウティスタアグート(スペイン/現55位)と対戦する。昨年準優勝を果たした「全仏オープン」(フランス・パリ/四大大会)に向け、さらに調子を上げていきたいところだ。

構成●スマッシュ編集部

【動画】ズベレフVSシェルトンの「BMWオープン」決勝ハイライト

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