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世界3位のガウフが恥ずかしいミス!相手がいないことに気付かずにサービスを打ち込んで苦笑い<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.05.17

対戦相手がラケット交換のためコートから出ていることに気付かず、無人のコートにサービスを打ち込んでしまったガウフ。(C)Getty Images

 現在開催中の女子テニスツアー「イタリア国際」(5月7日~18日/イタリア・ローマ/クレーコート/WTA1000)の準決勝で、滅多に見られない面白ハプニングが起きた。

 世界ランキング3位のココ・ガウフ(アメリカ/21歳)が、対戦相手のジェン・チンウェン(中国/同8位)がラケット交換のためベンチに戻ったことに気付かず、なんと無人のコートに向けてサービスを打ち込んでしまったのである。

 サービスを打ち終わったガウフは、コートの向こう側にジェンがいないことに気付くと、恥ずかしそうに左手で顔を隠して「信じられない」とばかりに苦笑い。思いもよらない出来事に客席からは大爆笑が起こり、主審も笑顔で反応した。

 ハプニングが起きたのは試合開始から2時間15分を過ぎたファイナルセット。第1ゲームでジェンのサービスをブレークして1-0としたガウフは、奪ったリードを広げるべく自身のサービスゲームを迎える。するとスコア30-0の場面でジェンがラケットを交換するために急きょベンチに戻り、そのことに気付かなかったガウフが平然とファーストサービスを打ち込んでしまったのである。
 
 果たしてハプニングの影響か、ガウフはゲームポイントを3つも握っていたのにゲームをキープできず。その後も試合は取って取られての展開となり最後はタイブレークへ。これをガウフが取り切りトータル、7-6(3)、4-6、7-6(4)でキャリア最長となる3時間32分に及んだロングマッチに終止符を打った。

 ガウフは試合後、「正直に言えば『もう帰る準備はできている』と自分に言い聞かせて戦っていた。ずっとここにいたような気分だった。諦めるつもりはなかったけど、帰る準備はできているから、『ここで全てを出し切ろう、そうすれば少なくとも家に戻った時に全てを出し切った』と言えると思った」と激闘を振り返った。

 イタリア国際ではキャリア初の決勝進出を決めたガウフ。その次なる相手は地元イタリアの強豪ジャスミン・パオリーニ(同5位)。ともに勝てば初優勝となる一戦は現地17日に実施される。来週開幕する四大大会「全仏オープン」(5月25日~6月8日/フランス・パリ/クレーコート)に向けて勢いを付けるためにも、負けられない戦いとなる。

構成●スマッシュ編集部

【動画】ガウフが無人のコートにサービスを打ってしまった面白シーン

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