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海外テニス

好相性のローマで3回戦敗退のシフィオンテク、大会後に4位以下へ転落が確定「今は簡単な時期じゃない」<SMASH>

中村光佑

2025.05.12

ディフェンディングチャンピオンとして出場した「イタリア国際」で敗退し、ランキングポイントを大量に失効することとなった世界2位のシフィオンテク。(C)Getty Images

ディフェンディングチャンピオンとして出場した「イタリア国際」で敗退し、ランキングポイントを大量に失効することとなった世界2位のシフィオンテク。(C)Getty Images

 現在行なわれている女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「イタリア国際」(5月6日~18日/イタリア・ローマ/クレーコート)のシングルス3回戦で、ディフェンディングチャンピオンのイガ・シフィオンテク(ポーランド/元1位/現2位)が、過去8勝1敗と大きく勝ち越しているダニエル・コリンズ(アメリカ/元7位/現35位)に1-6、5-7で敗戦。この結果獲得ポイントを大量に失効することとなり、大会後に更新される世界ランキングで4位以下に順位を落とすことが確定した。

 過去4年間で3度優勝している好相性のローマで、今季初めてツアーベスト8進出を逃した23歳のシフィオンテク。仮に6位のジャスミン・パオリーニ(イタリア)が今大会で優勝した場合、彼女は5位まで後退する見込みとなっている。何とか踏みとどまるには大会4連覇が懸かる次戦の四大大会「全仏オープン」(5月25日~6月8日/フランス・パリ)でタイトルを防衛するしかない状況だ。

 昨年の全仏以来ツアータイトルどころか決勝進出もないシフィオンテクは、自分の今の実力がトップ選手のレベルに見合っていないと苦しい現状を嘆く。コリンズとの試合を終えた後の記者会見では敗戦の弁を述べつつ、次のように語った。
 
「今日は戦うことや競うことに集中できていなかった。ミスばかりに意識がいっていたのが、自分のミスだと思う。集中すべき点がずれていたから、そこを変えていきたい」

「今の自分のプレー状態では、ローランギャロス(全仏)に多くを期待するのは愚かなこと。今は簡単な時期じゃない。確実に、自分のやり方に問題がある。だから立て直して、いくつかのことを変えないといけない。チームからいくつかアドバイスももらったから、それを実行に移したい。とにかくメンタリティを変えていかないといけない」

 最後には改めて全仏へ向け「人が何を言おうと気にしないし、ローランギャロスに足を踏み入れた時の感覚も関係ない。毎年感覚は違うし、プレーする場所から得られる感覚なんてどうでもいい」と言い切ったシフィオンテクだが、この自分に言い聞かせるような言葉が今の彼女の苦しさを物語っている。果たして、得意とするパリで本来の自分を取り戻し、再び頂点に立つ姿が見られるか、注目が集まる。

文●中村光佑

【動画】シフィオンテクVSコリンズの「イタリア国際」女子シングルス3回戦ハイライト

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