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海外テニス

ジョコビッチが故郷に恩返し。自身の名を冠したテニスコートを開設「最大の願いは子どもたちが自由で幸せにいられること」<SMASH>

中村光佑

2025.05.20

テニスコート開設の記念式典に参加したジョコビッチ。地元の子どもたちとテニスを楽しみ、充実とした時間を過ごした。(C)Getty Images

テニスコート開設の記念式典に参加したジョコビッチ。地元の子どもたちとテニスを楽しみ、充実とした時間を過ごした。(C)Getty Images

 セルビア出身の世界的テニスプレーヤーで元世界王者のノバク・ジョコビッチ(現6位)の名を冠したテニスコートが、同選手の故郷であるベオグラードに誕生。現地時間5月14日には記念式典が行なわれ、ジョコビッチ本人も出席した。

 今回のコート開設は、ジョコビッチのスポンサーを務める著名アパレルブランド「ラコステ」と非営利団体「We Are Etendart」が2020年から共同で展開しているグローバルプロジェクトの一環として実現したもの。すでにフランスやブラジル、アメリカなど世界各地で同様の施設が設けられており、ベオグラードではジョコビッチが妻のエレナ・ジョコビッチさんと共に設立した「ノバク・ジョコビッチ財団」も参画したとのことだ。

 新たに整備されたこのコートは、これまでに四大大会のシングルスで史上最多24度の優勝を経験したジョコビッチの輝かしいキャリアを讃える特別なデザインが施されており、地域の子どもたちがテニスや創造的活動、教育プログラムに参加できる場として提供される。このほど記念式典に登場したジョコビッチは地元の子どもたちとテニスをして楽しみ、非常に有意義な時間を過ごしたようだ。
 
 自身の財団を通じてこれまでに73の学校の新設・改修に携わり、数千人もの児童やその家族を支援するなど、地域社会の発展に大きく貢献してきたジョコビッチ。式典では次のように語ったという。

「この地域には多くの家族や子どもたちがいて、彼らにはテニスに挑戦したいという熱意があります。このような施設をこの街に提供できたことを非常にうれしく思います。私の最大の願いは、子どもたちが自由に、幸せに、ありのままの自分でいられることです。アスリートとして、たくさんの子どもたちがスポーツを楽しみ、屋外で活動している姿を見ることほどうれしいことはありません」

 長年にわたり世界で活躍する一方で、ジョコビッチは故郷への感謝と還元を大切にしてきた。その思いが形となった今回のプロジェクトは、ベオグラードの新たな誇りとなりそうだ。

文●中村光佑

【動画】ジョコビッチがSNSに投稿した記念式典の様子

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