専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

錦織圭、1カ月ぶりの公式戦で初戦突破!19歳の新鋭を相手に2時間超えの熱戦を制す<SMASH>

中村光佑

2025.05.20

ジュネーブ・オープンに参戦している錦織は、1回戦で成長株のティエンに逆転勝利を収めた(※写真は先月のマドリード・オープン)。(C)Getty Images

ジュネーブ・オープンに参戦している錦織は、1回戦で成長株のティエンに逆転勝利を収めた(※写真は先月のマドリード・オープン)。(C)Getty Images

 男子テニスツアーのATP250シリーズ「ゴネ・ジュネーブ・オープン」(5月18日~24日/スイス・ジュネーブ/クレーコート)は現地19日に大会2日目を迎え、シングルス1回戦に元世界ランキング4位の錦織圭(現62位)が登場。期待の新星として注目を浴びている19歳のラーナー・ティエン(アメリカ/同67位)を4-6、6-4、6-4の逆転で下し、2回戦進出を決めた。

 35歳の錦織は4月下旬の「ムチュア・マドリード・オープン」(ATP1000)で2回戦敗退を喫すと、その直後に出場予定だった下部大会「ミレニアム・エストリル・オープン」(CH175)と先週の「イタリア国際」(ATP1000)は欠場。今大会が約1カ月ぶりの公式戦出場となった。ちなみに錦織が「ジュネーブ・オープン」に参戦するのは8年ぶり2度目で、初出場となった2017年はベスト4に進出している。

 錦織が1回戦で対峙したのは、今年1月末に初のトップ100入りを果たし、3月にキャリアハイの66位をマークした19歳の新鋭ティエン。昨年末に行なわれた20歳以下のシーズン最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」で準優勝を飾り、今年1月の全豪オープンでは、元世界王者のダニール・メドベージェフ(ロシア/現11位)を破るなど怒涛の快進撃を見せ、四大大会初のベスト16入りを果たした急成長中のティーンエイジャーだ。
 
 試合の立ち上がりはショットの感覚が合わなかったのかミスが目立った錦織。第1ゲームでは3本のブレークポイントをセーブしたものの、第3ゲームでは再びエラーを重ねて痛いサービスダウンを喫してしまう。以降の錦織は再三ブレークバックのチャンスを作るも追いつけず、4-6で第1セットを落とした。

 続く第2セット、錦織は第1ゲームでいきなりブレークを許すも、直後の第2ゲームですぐにブレークバック。その後は互いに譲らない展開となったが、錦織が5-4の第10ゲームでギアを上げ、2度目のブレークを奪ってセットオールに持ち込んだ。

 ファイナルセットは終盤の大事な場面で経験豊富な錦織が持ち前の勝負強さを発揮した。ティエンのセカンドサービスに対するリターンミスが相次いだことでもどかしい時間が続いたものの我慢強くプレー。迎えた第10ゲームで2本のブレーク及びマッチポイントを取得し、錦織がこれを1度で取り切って2時間6分の熱戦に終止符を打った。

 勝った錦織は日本時間21日午前1時以降に予定されている2回戦にて、第4シードで元世界8位のカレン・ハチャノフ(ロシア/現24位)と対戦する。次戦はさらに厳しい戦いとなりそうだが、錦織の奮闘を期待したい。

文●中村光佑

【動画】錦織VSティエンの「ゴネ・ジュネーブ・オープン」1回戦ハイライト

【関連記事】錦織圭、「イタリア国際」欠場決定!懸念される四大大会「全仏オープン」への影響<SMASH>

【関連記事】錦織圭、マドリードOPはシャポバロフに2回戦で敗退。今週出場予定だった下部大会は欠場へ<SMASH>
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号