男子テニスツアーのATP250シリーズ「ゴネ・ジュネーブ・オープン」(5月18日~24日/スイス・ジュネーブ/クレーコート)に出場する元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現6位)が、初戦に先駆けて開かれた記者会見に出席。その中で盟友のアンディ・マリー氏(イギリス/元1位)とのコーチ契約を解消した経緯を明かした。
37歳のジョコビッチは昨年末に"ビッグ4"として共に男子テニス界を牽引したマリー氏をコーチとして招聘し、"ドリームタッグ"を結成。両者は良好なパートナーシップを築いていたが、ジョコビッチの戦績はアップダウンが激しかった。今年1月の「全豪オープン」(四大大会)ではベスト4、3月の「マイアミ・オープン」(ATP1000)では準優勝と活躍したが、その他は早期敗退が目立つ。
特にクレーシーズンに入ってからはまだ1勝もできておらず、先日のツアー大会「イタリア国際」(ATP1000)は欠場。苦境が続く中、ジョコビッチは7月の「ウインブルドン」まで関係を続けると見られていたマリー氏との離別を発表し、テニス界を驚かせた。
間もなく開幕する四大大会「全仏オープン」(5月25日~6月8日)の前哨戦として、今回のジュネーブ・オープンにワイルドカード(主催者推薦)で参戦するジョコビッチは、かけがえのない友とのドリームタッグがわずか半年で終焉したことについて、マリー氏へのリスペクトを込めつつ、詳細をこう語った。
「これ以上の成果を得ることはできないと感じた。ただそれだけのことだ。とはいえアンディに対する私の敬意は変わっていないし、むしろ1人の人間としての彼をより深く知ることができて、彼への敬意は一層深まった」
「彼は非常に優れたテニスの知性を持ち、並外れたチャンピオンのメンタリティを備えている。それに信じられないほどゲームを読み取る能力がある。ただ、我々は期待していたような結果を得ることができなかった。それだけのことだ」
現時点では「コーチは必要ない」とジョコビッチ。英公共放送『BBC』によると、今大会には以前彼のチームの一員だったドゥシャン・ベミッチ氏とアシスタントコーチ兼アナリストのボリス・ボスニャコビッチ氏が帯同するとのことだ。
最近は近い将来での引退をにおわせる発言が増えているジョコビッチだが、マリー氏との別れを経て気持ちを入れ替えたのか、今は現役続行へのモチベーションに加え、勝利への欲も高めている様子だ。会見の最後をこう締めくくった。
「私は良い成績を残そうと努力しているし、より多くのトロフィーを勝ち取ろうと努力している。全仏に向けても調子を整えようとしているところだ。さらにはトーナメントで上位に進み、世界のトップ選手たちに挑戦するために、望まれる必要なレベルでプレーしようと努力している。だからまだモチベーションはある」
ジュネーブで再起のきっかけをつかめるか。22日に38歳の誕生日を迎えるレジェンドのパフォーマンスに注目しよう。
文●中村光佑
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37歳のジョコビッチは昨年末に"ビッグ4"として共に男子テニス界を牽引したマリー氏をコーチとして招聘し、"ドリームタッグ"を結成。両者は良好なパートナーシップを築いていたが、ジョコビッチの戦績はアップダウンが激しかった。今年1月の「全豪オープン」(四大大会)ではベスト4、3月の「マイアミ・オープン」(ATP1000)では準優勝と活躍したが、その他は早期敗退が目立つ。
特にクレーシーズンに入ってからはまだ1勝もできておらず、先日のツアー大会「イタリア国際」(ATP1000)は欠場。苦境が続く中、ジョコビッチは7月の「ウインブルドン」まで関係を続けると見られていたマリー氏との離別を発表し、テニス界を驚かせた。
間もなく開幕する四大大会「全仏オープン」(5月25日~6月8日)の前哨戦として、今回のジュネーブ・オープンにワイルドカード(主催者推薦)で参戦するジョコビッチは、かけがえのない友とのドリームタッグがわずか半年で終焉したことについて、マリー氏へのリスペクトを込めつつ、詳細をこう語った。
「これ以上の成果を得ることはできないと感じた。ただそれだけのことだ。とはいえアンディに対する私の敬意は変わっていないし、むしろ1人の人間としての彼をより深く知ることができて、彼への敬意は一層深まった」
「彼は非常に優れたテニスの知性を持ち、並外れたチャンピオンのメンタリティを備えている。それに信じられないほどゲームを読み取る能力がある。ただ、我々は期待していたような結果を得ることができなかった。それだけのことだ」
現時点では「コーチは必要ない」とジョコビッチ。英公共放送『BBC』によると、今大会には以前彼のチームの一員だったドゥシャン・ベミッチ氏とアシスタントコーチ兼アナリストのボリス・ボスニャコビッチ氏が帯同するとのことだ。
最近は近い将来での引退をにおわせる発言が増えているジョコビッチだが、マリー氏との別れを経て気持ちを入れ替えたのか、今は現役続行へのモチベーションに加え、勝利への欲も高めている様子だ。会見の最後をこう締めくくった。
「私は良い成績を残そうと努力しているし、より多くのトロフィーを勝ち取ろうと努力している。全仏に向けても調子を整えようとしているところだ。さらにはトーナメントで上位に進み、世界のトップ選手たちに挑戦するために、望まれる必要なレベルでプレーしようと努力している。だからまだモチベーションはある」
ジュネーブで再起のきっかけをつかめるか。22日に38歳の誕生日を迎えるレジェンドのパフォーマンスに注目しよう。
文●中村光佑
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