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全仏OPに向け日本選手が抱負を語る。大坂なおみは「とてもエキサイトしている」、西岡良仁は「ここで痛みなくプレーできれば」<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.05.26

全仏オープン2日目、大坂なおみ(左)は第10シードのバドサと、西岡良仁(右)は第25シードのポピリンと1回戦を戦う。写真提供:WOWOW

 テニスの四大大会「全仏オープン」(5月25日~6月8日/フランス・パリ/クレーコート)が開幕した。日本からは大坂なおみ、内島萌夏、日比野菜緒、西岡良仁の4選手がシングルス本戦に出場。大会2日目の5月26日(月)には大坂と西岡が登場する。

 連日現地から生中継するWOWOWでは、戦いを前にした日本選手たちにインタビューを行なった。ここでは、本日のコート・フィリップ・シャトリエ第2試合(※第1試合は日本時間19時開始)で第10シードのパウラ・バドサ(スペイン)に挑む大坂と、No.6コートの第1試合(※日本時間18時開始)で第25シードのアレクセイ・ポピリン(オーストラリア)と戦う西岡のインタビューを紹介しよう。

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【大坂なおみインタビュー】

Q:(5月上旬に開催されたWTA125)サン・マロ大会優勝おめでとうございます。どうしてあの大会に出ることにしたのですか?

大坂:自分としては、クレーで多くの試合をする必要があると感じました。キャリアの中で、これまであまり多くのクレーの試合をしてこなかったので。だから大会がちょうどあって、パトリック(ムラトグルコーチ)がやると良いと言ってくれたので、彼を信頼したの。優勝することができてうれしかった。(全仏前に)良い経験になった。

Q:1回戦の相手はバドサ選手ですが、どう戦いますか?

大坂:とてもエキサイトしている。良い選手を相手にするのはとても楽しいこと。彼女との対戦はこれが初めてだけれど、ベストを尽くすつもりだし、自分ができるとわかっているプレーで戦おうと思っている。
 
【西岡良仁インタビュー】

Q:今シーズンここまで、どのように見ていますか?

西岡:肩のケガがあり、(1月末)のデビスカップ以降はほとんどきちんとした形で、試合に出られていません。思っていたスケジュールで(全仏に)入ってこられなかったのは残念ですが、今大会は何とかギリギリ間に合いそうです。

昨年はクレーシーズンで約8大会ほど出場したのですが、うまくいかなかったことも多かったので、今年こそ(クレーで)うまくやっていくために、ラケットの長さを変えてみたり、パワーを出しやすくしてみたり、など色々と考えていたのですが、(クレーコートでは)ボールのバウンドも高くなりますし、肩に負担がかかるポジションでのストロークが多く、どうしてもケガが治り切らす、色々とトライしたいことができませんでした。

Q:1回戦で対戦するポピリン選手はどのような印象ですか?

西岡:良いサーブとフォアハンドが彼の武器だと思います。しつこく粘り強い、というタイプではなく、どちらかというと勢いで押してくるタイプだと感じています。どうやってうまく相手を崩していけるかが勝負の肝になる気がします。僕はクレーでの試合が、ほとんどできていないので、(1回戦までに)どれだけ調整できるか、というところに重点を置いて試合に臨めればと思っています。

Q:本大会への意気込みをお願いします

西岡:まずは肩の痛みが出なければいいな、というのが本音です。きちんとした練習を始めたのがこちらに来てからの数日間程度なので、実際どこまで自分ができるかわからない状況です。勝敗うんぬんというよりは、肩が最後まで持てばいいかなという気持ちです。ここで痛みなくプレーできれば、今後のシーズンへの不安も消えてくるので、そこが一つ大事な要素かなと思います。

インタビュー提供●WOWOW
構成●スマッシュ編集部

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