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海外テニス

西岡良仁がATPのペナルティを受け「バカみたいやないか流石に」「ルールとして終わってるわ」と猛烈批判<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.04.25

大会欠場により大きなペナルティを課せられてしまった西岡。(C)Getty Images

大会欠場により大きなペナルティを課せられてしまった西岡。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランキング74位の西岡良仁が、4月24日~25日にかけて自身のX(@yoshihitotennis)を更新し、ATP(男子プロテニス協会)に対する不満を吐露した。

 現在開催中のATPツアーのマスターズ1000大会「ムチュア・マドリード・オープン」を「肩の負傷」により急きょ棄権した西岡。これにより大きなペナルティを課せられたことを明かした。

 西岡によれば、世界ランキングは19大会分のポイントによって算出されていくが、その中にはマスターズや四大大会など出場が義務付けられている大会もあり、いかなる理由があっても欠場は認められず、万が一欠場した場合はペナルティが発生。その大会のポイントは“ゼロ”の扱いとなり、この影響を受ける1年間は18大会分のポイントしか加算されないという。ただし、3カ月以上ツアーを離脱する場合はこのペナルティの対象外となるようだ。

 西岡は3月のマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」も直前に欠場したため、結果的に2大会分が“ゼロポイント”となってしまった。これを受け、「仮病などで辞める選手を咎める理由ぽいですが本当の怪我の選手にとってはペナルティでしかない」と嘆いている。

 さらに、「どうしても出ることができない証明が出来るなら取り除けるルールを作らないと選手に年間11ヶ月も大会を強制してるのに、怪我したらペナルティは流石に重すぎる。ただでさえ怪我したら収入が無くなるのに。今まさにPTPA(ノバク・ジョコビッチらが設立したプロテニス選手協会)が戦ってるけどマジで流石にブラックすぎるだろこれは…」とシステムの不備を指摘する。
 
 そして今大会におけるチームの交通費や宿泊費など高額な経費がかかったことも明かし、「今回は辞めてしまったけど正直言って今大会も棄権しても良いから出るべきだった。200万円ほどの経費を使って渡航して怪我で大会出れないからペナルティは流石にきつい。しかも賞金も貰えるかどうかはわからないってそれ金無駄に使ってるだけやん…アジアから飛ぶのと近場からじゃ経費の額違うんよ」と続けた。

 また、「試合出る為に準備して怪我をしたのは俺のせいだが、賞金を取る為だけに来るなら1人で来る。ATPルールで30日以上前の大会から経過した場合賞金すら貰えないらしい。今34日目。経費サポートはゼロで大会は11ヶ月間。その間にマスターズと四大大会はマスト出場、出ないなら理由関係なくペナルティ。今回の俺は全てのルールに対して悪いように働いて、高い金払ってペナルティを受けに来ただけ。バカみたいやないか流石に。誰がこんな事したいんや。ルールとして終わってるわ」と怒りを露わにしている。

 金銭的にもランキングポイント的にも大きな損失となってしまった西岡。このような事態への救済措置もしくはルールが改正されることを願うばかりだ。

構成●スマッシュ編集部

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