国際テニス連盟が公認する女子テニスのITFツアー「大東建託オープン2025 supported by Square Plus 福井大会」(福井運動公園テニス場/ハードコート/W15)は雨天のため1日順延となり、5月26日にシングルスの準決勝と決勝、ダブルス決勝が行なわれた。シングルス決勝は第2シードの18歳、木下晴結(世界ランク573位)と第4シードの19歳、虫賀心央(738位)の若手対決となり、木下が6-1、6-4で快勝。初のITFタイトルを獲得した。
ITFツアーはWTAツアーの下部ツアーに当たり、その中でもW15大会は一番低いグレードとあって、世界を目指す若手の登竜門的な位置付けとなっている。この「大東建託オープン」は、杉山愛、中村藍子、森上亜希子各氏ら日本女子のレジェンドたちが運営する一般社団法人「Square Plus」が主催する大会。
同法人はジュニアや若手選手を世界レベルへ押し上げるためのサポート活動を行なっており、富山、福井、大阪、札幌でW15の大東建託オープンを計5大会予定している。今回の福井大会では、元世界ランク30位の土居美咲氏がプロ引退後、初めてトーナメントディレクターを務めた。
そんなコンセプトに呼応するかのように、今大会では若手が活躍。18歳の辻岡史帆が自身初のITF大会ベスト4入りを果たし、同じく18歳の野口紗枝が前週の富山大会に続いてベスト8と成長ぶりを示した。決勝はその辻岡を準決勝で破ったディフェンディングチャンピオンの虫賀と、前週準優勝だった木下のカード。
試合はこのところ好調の木下が立ち上がりから飛ばし、第1セットをわずか15分で6-1とモノにする。第2セットは虫賀も立て直して接戦となるが、要所を押さえた木下が6-4で連取し、計1時間5分で頂点に駆け上った。
4月にプロ転向したばかりの木下は、4度目のITFツアー決勝で念願の初タイトルをゲット。「今日2試合というタフなスケジュールだったのですが、ITF初タイトルを取ることができて、すごくいい大会になったと思います」と喜びを口にした。
「最後は緊張して5-1から5-4になったのですが、しっかり締められて良かった」と、初優勝への思いは並大抵ではなかったようだ。1つの壁をクリアし、「まだまだ目標は上にあるので、この優勝に満足せず、また次の大会では課題と向き合ってレベルアップしていきたい」と力強く抱負を語った。
なおダブルス決勝は、第1シードの細木祐佳/吉岡希紗が10代ペアの西野菜穂/辻岡を3-6、7-5、[10-2]で破って優勝。細木は3年ぶりとなるITF2勝目、吉岡は今季3勝目で通算7つ目のタイトルを手にしている。
◆シングルス決勝結果
〇木下晴結(ミキハウス)[2] 6-1 6-4 虫賀心央(フリー)[4]●
◆ダブルス決勝結果
〇細木祐佳/吉岡希紗(フリー/こみぞ眼科)[1] 3-6 7-5 10-2 西野菜穂/辻岡史帆(日本/Fテニス)●
※[ ]内の数字はシード順位
構成●スマッシュ編集部
【画像】木下晴結はじめ迫力のプレーを厳選フォトで紹介!/2024「全日本テニス選手権99th」第5日
【関連記事】世界への登竜門「大東建託OP/富山W15」で18歳の木下晴結が準優勝。初タイトルには一歩届かず<SMASH>
【関連記事】世界への登竜門「W15福井 大東建託OP」で18歳の虫賀心央がITF初タイトル! ダブルスは阿部/永田が2週連続V<SMASH>
ITFツアーはWTAツアーの下部ツアーに当たり、その中でもW15大会は一番低いグレードとあって、世界を目指す若手の登竜門的な位置付けとなっている。この「大東建託オープン」は、杉山愛、中村藍子、森上亜希子各氏ら日本女子のレジェンドたちが運営する一般社団法人「Square Plus」が主催する大会。
同法人はジュニアや若手選手を世界レベルへ押し上げるためのサポート活動を行なっており、富山、福井、大阪、札幌でW15の大東建託オープンを計5大会予定している。今回の福井大会では、元世界ランク30位の土居美咲氏がプロ引退後、初めてトーナメントディレクターを務めた。
そんなコンセプトに呼応するかのように、今大会では若手が活躍。18歳の辻岡史帆が自身初のITF大会ベスト4入りを果たし、同じく18歳の野口紗枝が前週の富山大会に続いてベスト8と成長ぶりを示した。決勝はその辻岡を準決勝で破ったディフェンディングチャンピオンの虫賀と、前週準優勝だった木下のカード。
試合はこのところ好調の木下が立ち上がりから飛ばし、第1セットをわずか15分で6-1とモノにする。第2セットは虫賀も立て直して接戦となるが、要所を押さえた木下が6-4で連取し、計1時間5分で頂点に駆け上った。
4月にプロ転向したばかりの木下は、4度目のITFツアー決勝で念願の初タイトルをゲット。「今日2試合というタフなスケジュールだったのですが、ITF初タイトルを取ることができて、すごくいい大会になったと思います」と喜びを口にした。
「最後は緊張して5-1から5-4になったのですが、しっかり締められて良かった」と、初優勝への思いは並大抵ではなかったようだ。1つの壁をクリアし、「まだまだ目標は上にあるので、この優勝に満足せず、また次の大会では課題と向き合ってレベルアップしていきたい」と力強く抱負を語った。
なおダブルス決勝は、第1シードの細木祐佳/吉岡希紗が10代ペアの西野菜穂/辻岡を3-6、7-5、[10-2]で破って優勝。細木は3年ぶりとなるITF2勝目、吉岡は今季3勝目で通算7つ目のタイトルを手にしている。
◆シングルス決勝結果
〇木下晴結(ミキハウス)[2] 6-1 6-4 虫賀心央(フリー)[4]●
◆ダブルス決勝結果
〇細木祐佳/吉岡希紗(フリー/こみぞ眼科)[1] 3-6 7-5 10-2 西野菜穂/辻岡史帆(日本/Fテニス)●
※[ ]内の数字はシード順位
構成●スマッシュ編集部
【画像】木下晴結はじめ迫力のプレーを厳選フォトで紹介!/2024「全日本テニス選手権99th」第5日
【関連記事】世界への登竜門「大東建託OP/富山W15」で18歳の木下晴結が準優勝。初タイトルには一歩届かず<SMASH>
【関連記事】世界への登竜門「W15福井 大東建託OP」で18歳の虫賀心央がITF初タイトル! ダブルスは阿部/永田が2週連続V<SMASH>