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海外テニス

スビトリーナが前年準Vパオリーニに大逆転勝利! マッチポイント3本凌ぎ全仏OP8強入り<SMASH>

中村光佑

2025.06.02

全仏OP4回戦でパオリーニとの2時間24分に及ぶ熱戦を制したスビトリーナ。次戦では大会4連覇を狙うシフィオンテクと対戦する。(C)Getty Images

全仏OP4回戦でパオリーニとの2時間24分に及ぶ熱戦を制したスビトリーナ。次戦では大会4連覇を狙うシフィオンテクと対戦する。(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「全仏オープン」は現地時間6月1日に女子シングルス4回戦が行なわれ、センターコート第1試合に元世界ランキング3位のエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/現14位)が登場。前回準優勝のジャスミン・パオリーニ(イタリア/同4位)を4-6、7-6(6)、6-1の逆転で下し、同大会2年ぶり5度目のベスト8進出を決めた。

 崖っぷちからの大逆転だった。前哨戦の「イタリア国際」(WTA1000)で単複優勝を飾り、今大会での四大大会初優勝に向けて大きく弾みをつけていた29歳のパオリーニを相手に、30歳のスビトリーナは立ち上がりから力強いショットでポイントを重ね、2度のブレークを獲得。しかし自身のサービスゲームは3度落とし、4-6で第1セットを失った。

 第2セットも積極的に攻めてくるパオリーニに押され、第8ゲーム終了時点で3-5と、敗戦まであと1ゲームという絶体絶命の状況に陥ったスビトリーナ。しかしここから元世界3位の名手が怒涛の反撃を見せる。

 パオリーニのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームで起死回生のブレークバックを果たすと、続く第10ゲームでは2本のマッチポイントを握られながらも意地のセーブ。第11、12ゲームは互いにサービスをキープしてタイブレークへと突入する。一進一退の攻防が繰り広げられたタイブレークでもスビトリーナはパオリーニのマッチポイントを凌ぐなど粘り強くプレーし、7-6(6)で1セットオールに持ち込んだ。
 
 こうなると流れはスビトリーナ。ファイナルセットは終始アグレッシブなテニスで主導権を握り、相手にわずか1ゲームしか与えずに勝負あり。土壇場から這い上がったスビトリーナが2時間24分の熱戦をものにした。

 勝利後に応じたWTA(女子プロテニス協会)公式サイトのインタビューでスビトリーナはプレー内容を振り返りつつ、苦しい試合を勝ち切ったことへの喜びを語った。

「最初にセーブしたマッチポイントはよく覚えていないけど、2つ目のマッチポイントは、彼女(パオリーニ)がダウンザラインのショットをミスしたのを覚えている。でも確かにそういう瞬間はすごくプレッシャーがかかるものよ」

「タイブレークで再度マッチポイントをセーブできたのは本当にうれしい。あのタイブレークは非常に接戦だったし、わずか数ポイントの差で第2セットをどっちが取るかが決まるような流れだったから」

 スビトリーナが準々決勝で対戦するのは、昨年の全仏オープン決勝でパオリーニを破って大会3連覇を成し遂げた元世界1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド/現5位)。奇しくも2戦連続で前回のファイナリストと顔を合わせることとなる。次戦はさらに高い壁が立ちはだかるが、スビトリーナがローランギャロスの絶対女王にどこまで食らいつけるか注目だ。

文●中村光佑

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