元世界ランキング1位で、四大大会7度の優勝を誇るテニス界のレジェンド、マッツ・ビランデル氏(スウェーデン)が欧米スポーツメディア『TNTスポーツ』に登場。その中で2日後に開幕を控える四大大会「ウインブルドン」(6月30日~7月13日/イギリス・ロンドン/芝コート)の優勝候補として、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界6位)の名を挙げた。
38歳のジョコビッチは、先日行なわれた全仏オープンで序盤は元王者らしい強さを見せて勝ち進んだものの、準決勝でヤニック・シナー(イタリア/同1位)に敗退。試合後には「12カ月後にここでプレーしているかはわからない」と語り、今大会が最後の全仏オープンになる可能性を示唆した。一方で、「2028年のロサンゼルス五輪出場をモチベーションにしている」とも話し、3年後の戦いにも意欲を見せている。
この発言について、ビランデル氏は「彼は全仏オープンとオリンピックに戻ってくると思う」と持論を述べ、「もしオリンピックでプレーすれば、プロスポーツの歴史を語るうえで、あらゆる分野で彼は史上最高と評されることになるだろう」と、現役続行への期待をにじませた。
また、シナーとの全仏準決勝についても言及し、「第1セットと第2セットを取れていたら、もしかしたら勝っていたはずだ。もし僕がノバクなら、『あの試合は決勝に進めたかもしれない』と思っているに違いない」と、未だ現世界王者にも十分対抗できる地力があることを強調した。
そしてウインブルドンの出場を控えるジョコビッチは、2018年から22年にかけて大会4連覇を達成するなど、これまでに大会通算7度の優勝を誇る。今大会では、ロジャー・フェデラー氏(スイス)と並ぶ歴代最多タイ“8度優勝”の偉業が懸かっている。昨年と一昨年は、いずれも決勝でカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)に敗れはしたものの、芝での勝率と実績においては今なお群を抜く存在だ。
ビランデル氏は、そんなジョコビッチの経験と実力を踏まえ、「ノバクには、ウインブルドンで全仏オープン以上のプレーを期待している。芝での彼はとても強く、優勝候補の一角になるだろう」と語り、ライバルたちの存在に警戒しつつ、次のように課題を口にした。
「準決勝からシナーとアルカラスを立て続けに相手にするのは簡単ではない。ただ、どちらかがその前に敗れる可能性もある。また、大会の後半になると芝のバウンドが高くなって、ハードコートのようになるからフィジカルが必要なのは確かだ。それだけが彼の課題だ」
なお、今大会で節目となる20回目の出場を迎えるジョコビッチ。ビランデル氏の見立て通り、ウインブルドンでは再び絶対王者らしいプレーを見せてくれることに期待したい。
構成●スマッシュ編集部
【画像】ジョコビッチをはじめ、2025全仏オープンで躍動した男子トップ選手たちの厳選フォト
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38歳のジョコビッチは、先日行なわれた全仏オープンで序盤は元王者らしい強さを見せて勝ち進んだものの、準決勝でヤニック・シナー(イタリア/同1位)に敗退。試合後には「12カ月後にここでプレーしているかはわからない」と語り、今大会が最後の全仏オープンになる可能性を示唆した。一方で、「2028年のロサンゼルス五輪出場をモチベーションにしている」とも話し、3年後の戦いにも意欲を見せている。
この発言について、ビランデル氏は「彼は全仏オープンとオリンピックに戻ってくると思う」と持論を述べ、「もしオリンピックでプレーすれば、プロスポーツの歴史を語るうえで、あらゆる分野で彼は史上最高と評されることになるだろう」と、現役続行への期待をにじませた。
また、シナーとの全仏準決勝についても言及し、「第1セットと第2セットを取れていたら、もしかしたら勝っていたはずだ。もし僕がノバクなら、『あの試合は決勝に進めたかもしれない』と思っているに違いない」と、未だ現世界王者にも十分対抗できる地力があることを強調した。
そしてウインブルドンの出場を控えるジョコビッチは、2018年から22年にかけて大会4連覇を達成するなど、これまでに大会通算7度の優勝を誇る。今大会では、ロジャー・フェデラー氏(スイス)と並ぶ歴代最多タイ“8度優勝”の偉業が懸かっている。昨年と一昨年は、いずれも決勝でカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)に敗れはしたものの、芝での勝率と実績においては今なお群を抜く存在だ。
ビランデル氏は、そんなジョコビッチの経験と実力を踏まえ、「ノバクには、ウインブルドンで全仏オープン以上のプレーを期待している。芝での彼はとても強く、優勝候補の一角になるだろう」と語り、ライバルたちの存在に警戒しつつ、次のように課題を口にした。
「準決勝からシナーとアルカラスを立て続けに相手にするのは簡単ではない。ただ、どちらかがその前に敗れる可能性もある。また、大会の後半になると芝のバウンドが高くなって、ハードコートのようになるからフィジカルが必要なのは確かだ。それだけが彼の課題だ」
なお、今大会で節目となる20回目の出場を迎えるジョコビッチ。ビランデル氏の見立て通り、ウインブルドンでは再び絶対王者らしいプレーを見せてくれることに期待したい。
構成●スマッシュ編集部
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