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海外テニス

ジョコビッチ夫妻がアテネの住環境を視察!母国政府との関係悪化で引退後のギリシャ移住説が浮上<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.06.19

セルビア政府との関係悪化の影響により引退後は母国を離れギリシャで暮らす計画が浮上しているジョコビッチ(写真は2023年全仏オープン)。(C)Getty Images

セルビア政府との関係悪化の影響により引退後は母国を離れギリシャで暮らす計画が浮上しているジョコビッチ(写真は2023年全仏オープン)。(C)Getty Images

 今年の5月で38歳を迎えた男子テニス元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界5位)は、四大大会史上最多タイの24勝をはじめツアー通算100タイトルなど、数々の輝かしい功績を残してきた。まさに「現役レジェンド」と呼ぶにふさわしい存在である。

 そんな彼は、今年の全仏オープン準決勝敗退後に「今は2028年のロサンゼルス五輪出場をモチベーションにしている」と3年後の戦いを口にするなど先を見据える。だが、一方で「現役を退いた後」の生活に向けても準備を進めているようで、今回明らかになった「ギリシャへの移住計画」もその一つだ。

 これはギリシャメディア『Protothema』の報道で明らかになったもので、それによれば家の購入を真剣に考えているジョコビッチは妻のエレナと首都アテネを訪れ、北部郊外の高級住宅地や子どものための私立学校を視察。さらにアテネ・オリンピック・アスレチックセンターのテニスコートへの投資も決意したという。

 昨年開催されたパリ五輪で悲願の金メダルを獲得した際には。エッフェル塔で行なわれたセレモニーでギリシャの人々への感謝の気持ちを口にするなど、以前から「ギリシャ愛」を示してきたジョコビッチ。

 今回の訪問ではギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相とも面会しており、同国の「ゴールデンビザ」(非EU市民が一定額以上の不動産購入や投資を行うことで、ギリシャでの居住権を取得できる制度)の恩恵を受ける予定で、『Protothema』よれば「ジョコビッチはギリシャへの移住に必要な居住許可をすでに取得した」としている。
 
 引退後は祖国を離れて大好きなギリシャで暮らす。ジョコビッチがこのような生活設計を考えているのは「ギリシャへの愛」はもちろんだが、別の理由も考えられる。それはセルビア政府との関係悪化である。

 これまで祖国とは非常に良好な関係を築いてきたジョコビッチ。だが、最近はアレクサンダル・ブチッチ政権のやり方に抗議する学生たちの支持を度々表明したため、大統領をはじめタカ派の政治家やメディアから攻撃を受けるなど、以前よりも関係が悪化しているからだ。

 長年モナコを拠点に生活を送り、ニューヨークにも家を持ち、スペイン南部のマルベーリャにも別荘を持つジョコビッチ。そしてここにきて浮上したギリシャへの移住計画。しかも多くの親戚が暮らす首都ベオグラードからアテネまでは約880キロとさほど遠くもない。

 果たしてセルビアの英雄は今後、どのような選択をするのか。もちろんまだ現役を続けるのであれば大会で結果を出すことも重要。38歳の現役レジェンドは、様々な思いを胸に11日後に開幕する四大大会「ウインブルドン」(6月30日~7月13日/イギリス・ロンドン/グラスコート)へと臨む。

構成●スマッシュ編集部

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