坂本と並んでもう1人、全米オープン予選デビュー戦を、フルセットの勝利で飾った選手がいる。それが、伊藤あおい。今季、人生で初めてレッドクレーを転戦し、滑る足元に苦しんできた伊藤は、ハードコートに移ったとたん、水を得た魚のように大躍進。とりわけ3週間前のモントリオール大会では、世界9位のジャスミン・パオリーニ(イタリア)を破ったことで、北米における知名度と人気は急向上した。
その話題の新星を見ようとコートに詰め掛けたファンたちは、伊藤がフォアでスライスを放つたび、「おー!」「また打ったぞ!?」と感嘆の声を上げる。確かにこの日の伊藤は、いつに増してフォアはスライス。もっともそれは「スライスしか打てない」からだったという。
「ここ最近試合をしすぎまして、腰が痛くて。腰に負担をかけたくなかった」というのが、本人が試合後に明かした実状。ただ相手がそのスライスを嫌がったことも、また事実だ。第2セットは失うも、第3セットは序盤のリードを守り、ゴールテープまで走りきる。ニューヨーク在住のテニス好き3人組は、「彼女の試合は見るのが楽しい!」「ショットバリエーションが豊富なのが素晴らしいね」と、次々興奮気味に口にした。
試合後は、それら詰め掛けたファンに囲まれて、なかなかコートサイドを離れることすらできなかった伊藤。
「目の前を通り過ぎられたファンの方の気持ちを考えると、スルーできなくて」
やや困ったように浮かべる笑みにも、うれしさが滲む。急上昇の地位に大会エントリーが追いつかないが、現在のランキングはグランドスラム本戦入りが確約される82位。自身のツアーでの現在地を噛みしめながら、全米オープン初試合・初勝利を堂々手にした。
やや余談ではあるが、前述の坂本と伊藤は、同じ愛知県名古屋市のチェリーテニスクラブ出身。個性派輩出に定評のあるクラブの卒業生が、全米オープン予選をカラフルに彩っている。
その他に19日は、島袋将との日本人対決を制した清水悠太と、現在キャリア最高位の112位につける望月慎太郎が、いずれもフルセットを制して2回戦へと歩みを進めた。
現地取材・文●内田暁
【画像】全米オープン2024で熱戦を繰り広げた男子選手たちの厳選写真!
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「ここ最近試合をしすぎまして、腰が痛くて。腰に負担をかけたくなかった」というのが、本人が試合後に明かした実状。ただ相手がそのスライスを嫌がったことも、また事実だ。第2セットは失うも、第3セットは序盤のリードを守り、ゴールテープまで走りきる。ニューヨーク在住のテニス好き3人組は、「彼女の試合は見るのが楽しい!」「ショットバリエーションが豊富なのが素晴らしいね」と、次々興奮気味に口にした。
試合後は、それら詰め掛けたファンに囲まれて、なかなかコートサイドを離れることすらできなかった伊藤。
「目の前を通り過ぎられたファンの方の気持ちを考えると、スルーできなくて」
やや困ったように浮かべる笑みにも、うれしさが滲む。急上昇の地位に大会エントリーが追いつかないが、現在のランキングはグランドスラム本戦入りが確約される82位。自身のツアーでの現在地を噛みしめながら、全米オープン初試合・初勝利を堂々手にした。
やや余談ではあるが、前述の坂本と伊藤は、同じ愛知県名古屋市のチェリーテニスクラブ出身。個性派輩出に定評のあるクラブの卒業生が、全米オープン予選をカラフルに彩っている。
その他に19日は、島袋将との日本人対決を制した清水悠太と、現在キャリア最高位の112位につける望月慎太郎が、いずれもフルセットを制して2回戦へと歩みを進めた。
現地取材・文●内田暁
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