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【テニスギア講座】シューズの宿命とも言えるクッション性の低下…その原因と対策を考える<SMASH>

松尾高司

2026.02.28

シューズがユルく感じるようになった時は、インナーソールの下に「底上げ用」として平坦な中敷を挿入する。これはあくまで応急措置なので、その間に買い替えを検討しよう。写真提供:松尾高司

シューズがユルく感じるようになった時は、インナーソールの下に「底上げ用」として平坦な中敷を挿入する。これはあくまで応急措置なので、その間に買い替えを検討しよう。写真提供:松尾高司

 試履きをする瞬間に感じることって何ですか?「あっ、軽い」とか「う~ん、柔らかくて気持ちいい」......それは“EVA様のおかげ”です。でも、踏み付けによる圧縮の繰り返しによって復元性が低下することは、試履きでは想像できないですね。

 実は同じEVAでも、発泡の密度によって硬さが違い、密度の低いものほど柔らかく感じますが、「柔らかい」=「クッション性が高い」と勘違いしてはいけません。発泡密度の高いEVAはヘタリにくく、反発感が保たれやすいですが重くなります。逆に発泡密度の低いEVAはヘタリやすく、反発感が早く失われますが軽いのです。

 シューズ開発者は、ショップへシューズを買いにきたお客さんに「これ、軽いよね」と思ってもらうために、1グラムでも軽くしようと必死の努力を重ね、素材を選び、デザインを熟考します。「重くてもいいから、ヘタらないミッドソールを!」と訴えても、なかなか現実的ではないですね。
 
「アッパーは汚れてなくてキレイだし、靴底もまるで減っていない。でもソールがつぶれてクッション感がなくなっちゃった......どうすることもできないの?」

 半年使用したら、基本的には買い替えをお勧めします。ただあくまで、一時的な対策であることを承知で聞いてください。

 100円ショップの靴ケア用品コーナーには、たくさんの中敷、挿し替え用インソールなるものが並んでいます。その中から、「クッション性」「高反発」という単語を見つけて買ってください......100円だもの。

 ポイントは「低反発は選ばず」「なるべく厚くて硬い感触の均等厚のものを探す」こと。購入したら、まず自分のシューズのインナーソールを抜き、100円中敷を入れ、その上に元のインナーソールを乗せるように戻してみてください。足裏が上がり、フィット感が少しだけ戻る感じがします。ただし、これはあくまで一時的な応急措置ということをお忘れなく!

文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2024年8月号より抜粋・再編集

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