フレームへの規制が意外に緩やかな一方で、ストリングについてはなかなか細やかな規制があります。例えば、ラケットの打球面に2セット以上のストリングを張ることは許可されていません。
実際に、フェイスの表裏に1セットずつのストリング面を持つラケットが作られたことがあり、卓球のラケットのように表裏で飛び性能が異なるようにできるのですが、これは「2セット」になるのでいけませんね。ここでいう「1セット」とは「縦ストリング×横ストリング」という意味で、それが縦横のマス目が正立した四角形でなければならないという暗黙の了解もあります。
また「ストリング面はおおむね均一で平坦に編まれるか、接着されていなければならない」という規定もあります。これについてはもっと細かく規制され、「ストリングパターンは、中央部が周辺よりも“疎”であってはならない」のです。つまり中央部が“密”なパターンは認められていますが、その逆はダメということです。
さらに、ストリングによって表/裏の両面が違う特性を発揮するようなものはルール違反とされます。縦横ストリングを編まずに、縦ストリングのズレを極端に大きくする「スパゲティラケット」は禁止です。これはかつて国際大会に使われ、大問題を引き起こして禁止されました。
テニス道具に関するルール的な考え方の根本は「道具が飛び抜けた性能を持ってしまうことで、プレーヤー自身の能力以上の効果を発揮させるようではいけない」ということです。
多くのラケットやストリングが『○○性能がスゴい!』など、飛び抜けた性能をアピールする宣伝文句などもありますが、あくまで一定範囲内であることがテニスという競技の均等性を守るわけで、そこからはみ出すほどの性能ではないことを知っておきましょう。
現在、市販されているラケットは、ほぼ全てが国際ルールに反しないようにメーカーが作っていますから、どれを使っても公式大会に出場できるはずです。でも、もしあなたが古~いラケットを使っていたとしたら、現在のルールでは違反として使用を禁止されるかもしれません。
対戦相手に「それって違反じゃありませんか?」と指摘されたら、大会主催者の判断を仰がねばなりませんから、あまりに古いモデルの場合は気を付けましょう。
「僕は大会に出ないから、どんな規制も関係ない!」とおっしゃる方...それは確かにそうでしょうが、徐々にお仲間が減っていくんじゃないでしょうか。
楽しく円満に、テニスライフを満喫するのがいいですね。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2025年5月号より抜粋・再編集
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実際に、フェイスの表裏に1セットずつのストリング面を持つラケットが作られたことがあり、卓球のラケットのように表裏で飛び性能が異なるようにできるのですが、これは「2セット」になるのでいけませんね。ここでいう「1セット」とは「縦ストリング×横ストリング」という意味で、それが縦横のマス目が正立した四角形でなければならないという暗黙の了解もあります。
また「ストリング面はおおむね均一で平坦に編まれるか、接着されていなければならない」という規定もあります。これについてはもっと細かく規制され、「ストリングパターンは、中央部が周辺よりも“疎”であってはならない」のです。つまり中央部が“密”なパターンは認められていますが、その逆はダメということです。
さらに、ストリングによって表/裏の両面が違う特性を発揮するようなものはルール違反とされます。縦横ストリングを編まずに、縦ストリングのズレを極端に大きくする「スパゲティラケット」は禁止です。これはかつて国際大会に使われ、大問題を引き起こして禁止されました。
テニス道具に関するルール的な考え方の根本は「道具が飛び抜けた性能を持ってしまうことで、プレーヤー自身の能力以上の効果を発揮させるようではいけない」ということです。
多くのラケットやストリングが『○○性能がスゴい!』など、飛び抜けた性能をアピールする宣伝文句などもありますが、あくまで一定範囲内であることがテニスという競技の均等性を守るわけで、そこからはみ出すほどの性能ではないことを知っておきましょう。
現在、市販されているラケットは、ほぼ全てが国際ルールに反しないようにメーカーが作っていますから、どれを使っても公式大会に出場できるはずです。でも、もしあなたが古~いラケットを使っていたとしたら、現在のルールでは違反として使用を禁止されるかもしれません。
対戦相手に「それって違反じゃありませんか?」と指摘されたら、大会主催者の判断を仰がねばなりませんから、あまりに古いモデルの場合は気を付けましょう。
「僕は大会に出ないから、どんな規制も関係ない!」とおっしゃる方...それは確かにそうでしょうが、徐々にお仲間が減っていくんじゃないでしょうか。
楽しく円満に、テニスライフを満喫するのがいいですね。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2025年5月号より抜粋・再編集
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