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【テニスギア講座】近頃人気の「プラチナスペック」ラケット。そのメリットに迫る!<SMASH>

松尾高司

2026.10.17

市場のラケットをスペック別にマッピングするとこのようになる。軽量化が進む現在では黄金スペックは重い範疇にあり、中間的なプラチナスペックが広く支持を得ている。画像:松尾高司

市場のラケットをスペック別にマッピングするとこのようになる。軽量化が進む現在では黄金スペックは重い範疇にあり、中間的なプラチナスペックが広く支持を得ている。画像:松尾高司

 インパクトはボールとラケットとの衝突現象。そこに関与するのは、相手からの打球速度もありますが、「フレームの重さ」と「スイング速度」が主要素です。当然、重い方が、そして速い方が、パワーが増します。つまり重量的に見れば、黄金スペックの方がプラチナスペックよりパワーがあります。

 ただしそれは「同一速度で振られた場合」であって、同じパワーで振り出すならば、プラチナスペックの方が早く最高速に達します。重いトラックと、軽量スポーツカーの関係に似ていますね。

 そして、スイングとインパクトとの関係は、さらに複雑。フレーム重量と同じくらい重要と思われるのが「スイングウェイト」です。一般に「285」がパワーとスイングのしやすさとのバランスがいいとされていて、この数値が大きければ先が重く、ラケットの振り出しに、よりパワーが必要となりますが、推進パワーは大きく増加します。

「だったらスイングウェイトを大きくすれば、全体重量が軽いフレームでもいいじゃないか!」って考えちゃうかもしれませんが、スイングという一連のラケット運動には「フレーム重量」も大いに関係しているのです。つまりインパクトには、全体重量、バランス、スイングウェイトの全てが絡み合い、この組み合わせは人それぞれ。どのスペックが優れているか? ではなく、自分に適しているのはどれか? ということです。
 
 100平方インチの黄金スペック、プラチナスペックに対して、97~98平方インチの「白銀スペック」も、各メーカーがカバーし始め、グループ化されています。これは現ウインザーラケットショップ池袋店の中居晃氏が考案した言葉で、フェイス面積が違うところを「金」→「銀」と表現したわけですね。

 わずか2~3平方インチの違いですが、ストリング面のたわみ量が少なく、ボールをつぶしやすくなります。またフレーム最大厚が22~23ミリと薄めで、飛びが抑えられ、パワーヒッターに人気のコントロール系モデルです。

 これらのうちどれを選ぶかは、自分の環境の打球ペースや、向き合い方によって、改めて考えてみましょう。

文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2025年7月号より抜粋・再編集

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