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国内テニス

海外のテニスアカデミーをどう選ぶ? イタリア、スペイン、スイスで迷った江原弘泰の選択理由

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2020.03.24

14年に全日本選手権を制した江原。スイスから帯同したコーチと抱き合って喜んだ。写真:スマッシュ写真部

14年に全日本選手権を制した江原。スイスから帯同したコーチと抱き合って喜んだ。写真:スマッシュ写真部

 では、それぞれのアカデミーの特色とはどんなものだったのか。お国柄の違いなどもあったのか、聞いてみると――。

「ボブの所はイタリア人はいなくて、ボブを慕っている選手たちが集まってくるので、特徴的なのはないですね。でも、ボブは結構ビッグサーバーが好きだったので、サーブのいい選手が多いなという印象でした」

「スペインはホントにクレーコーターが多い。コートもハードが2面しかなくて、クレーは10面ぐらいある所でした。クレーのスペシャリストになりたかったらここですね!」

「スイスは両方で、クレーで強い選手もいれば、インドアハードで戦える選手もいる。僕はそういうオールラウンドなところに惹かれました。当時の自分はクレーが得意だったんですが、ここにいればクレーでも速いコートでも、オールラウンダーで行けると思ったからです」
 
 江原はスイスのアカデミーで2011年から17年ごろまで練習に励み、14年の全日本選手権優勝、16年の準優勝などの活躍につなげた。

 彼の場合、アカデミーを選ぶ基準は『自分に足りない部分を磨ける所』ということだった。もちろんその基準は人によって違うし、自分の武器を磨くという考え方もあっていい。ただ大切なのは、自分の目で見て、体験し、情報を得たうえで判断するということ。江原の話は、これから海外を目指す選手やジュニアにとっても参考になるはずだ。

取材・文● 渡辺隆康(スマッシュ編集部)

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