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国内テニス

海外アカデミーに拠点を移す決め手は? スペインで腕を磨く守屋宏紀のアカデミーを選んだ理由

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2020.04.13

「1年を通してレベルを保つこと」が課題だと言う守屋。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

「1年を通してレベルを保つこと」が課題だと言う守屋。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 スペインには多くのアカデミーがあるため、最初に行った場所にずっと留まる必要はない。守屋も現地に行ってからも、状況をみながら自分から情報を集め、より合うアカデミーを探すつもりでいたようだ。

 そして、最初に出会ったオスカー・ヘルナンデスコーチが、新しくアカデミーを開校する時に、一緒にそこに移った。ヘルナンデスコーチは、自己最高が48位の元選手で、彼から学びたいことも明確だった。

「スペインの選手は、どこか調子が悪い日でもなんとかして勝つ方法を探し出す力があります。ゲームのやり方、考え方など、どういう風に変えていくかというところを吸収したい」。自分に必要なことを選手経験者のコーチから学べると感じているからこそ、小さいアカデミーであろうと一緒にいくことを決意したのだ。
 
 海外アカデミーを拠点にすることのメリットを聞くと、「選手層が厚く、色々なタイプの選手と試合や練習ができること」に加えて、チャレンジャーなどの大会が多いこと、遠征に行きやすいことを挙げた。「試合に負けて早く終わったとしても、拠点に1度戻って練習して、作り直して次の試合に行くことができるので、地理的なメリットを感じています」

 最後に、海外アカデミーに興味を持っている人に向けて、アドバイスをもらった。「自分がそうでしたが、結局は人とのつながりが大事だと思います。漠然とただ海外でやるのがいいとは思いませんし、自分の目的があって、そこを選びたいという考えが必要かなと思います」

 今は、ジュニアの時期から海外遠征に行く選手も増えてきている。若い時期に感じたことは、きっと将来自分の方向性を決める時に役に立つだろう。海外アカデミーに興味があるなら、自分の目的をしっかりと持って、情報を集めて行動してみよう。

文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

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