ナダルは、試合中に怒りやイライラや不安を表情に出さず、平静を装う努力をしていると言う。
「顔の表情は心の状態に大きく作用し、テニスプレーヤーの場合、パフォーマンスにも影響を及ぼす。つまり、試合中に平静を装い続けられれば、ショットの良し悪しや、ポイントの有無に気を取られず、目の前のことに全神経を集中できることになる」
ナダルはプレー中の表情についてこのように説明しているが、このことは心理学者からも有効な考え方だと言われている。
それは『顔面フィードバック仮設』と呼ばれる考え方で、顔の表情をコントロールすることで、精神や身体をコントロールできるというものだ。
ただ、2018年の全仏オープンで11回目の優勝カップを受け取った時のナダルは、平静を装い続けようとしていたが、満員の観客から大きな拍手をもらった時、こみ上げる涙をこらえることができなかった。
「勝利のもたらす感動は、それまでに費やした努力に直接比例する」
これは多くの事に耐えて、快挙を達成したナダルの言葉である。
文●中山和義
※『月刊スマッシュ』2018年9月号より再編集・再掲載
【PHOTO】クレーコートの絶対的覇者、“燃え盛る男”ラファエル・ナダルの「フレンチオープン2019」を振り返る!
「顔の表情は心の状態に大きく作用し、テニスプレーヤーの場合、パフォーマンスにも影響を及ぼす。つまり、試合中に平静を装い続けられれば、ショットの良し悪しや、ポイントの有無に気を取られず、目の前のことに全神経を集中できることになる」
ナダルはプレー中の表情についてこのように説明しているが、このことは心理学者からも有効な考え方だと言われている。
それは『顔面フィードバック仮設』と呼ばれる考え方で、顔の表情をコントロールすることで、精神や身体をコントロールできるというものだ。
ただ、2018年の全仏オープンで11回目の優勝カップを受け取った時のナダルは、平静を装い続けようとしていたが、満員の観客から大きな拍手をもらった時、こみ上げる涙をこらえることができなかった。
「勝利のもたらす感動は、それまでに費やした努力に直接比例する」
これは多くの事に耐えて、快挙を達成したナダルの言葉である。
文●中山和義
※『月刊スマッシュ』2018年9月号より再編集・再掲載
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