専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

「勝利のもたらす感動は、費やした努力に比例する」全仏V12の鉄人ナダルを育てた“耐える思考”と“熱き言葉”【男子テニス】

中山和義

2020.04.16

2018年の全仏で優勝カップを手にした時、それまで押し殺してきた感情が涙となってあふれ出た。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

2018年の全仏で優勝カップを手にした時、それまで押し殺してきた感情が涙となってあふれ出た。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 ナダルは、試合中に怒りやイライラや不安を表情に出さず、平静を装う努力をしていると言う。

「顔の表情は心の状態に大きく作用し、テニスプレーヤーの場合、パフォーマンスにも影響を及ぼす。つまり、試合中に平静を装い続けられれば、ショットの良し悪しや、ポイントの有無に気を取られず、目の前のことに全神経を集中できることになる」
 
 ナダルはプレー中の表情についてこのように説明しているが、このことは心理学者からも有効な考え方だと言われている。

 それは『顔面フィードバック仮設』と呼ばれる考え方で、顔の表情をコントロールすることで、精神や身体をコントロールできるというものだ。

 ただ、2018年の全仏オープンで11回目の優勝カップを受け取った時のナダルは、平静を装い続けようとしていたが、満員の観客から大きな拍手をもらった時、こみ上げる涙をこらえることができなかった。

「勝利のもたらす感動は、それまでに費やした努力に直接比例する」

 これは多くの事に耐えて、快挙を達成したナダルの言葉である。

文●中山和義

※『月刊スマッシュ』2018年9月号より再編集・再掲載

【PHOTO】クレーコートの絶対的覇者、“燃え盛る男”ラファエル・ナダルの「フレンチオープン2019」を振り返る!
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号