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海外テニス

「テニスは最高の友だち」名手フェデラーを長きにわたり支え続けるシンプルなモチベーション【海外テニス】

中山和義

2020.04.29

今夏には39歳を迎えるフェデラーだが、そのスキルには衰えるどころか、さらなる進化さえ感じられる。(C)GettyImages

今夏には39歳を迎えるフェデラーだが、そのスキルには衰えるどころか、さらなる進化さえ感じられる。(C)GettyImages

「テニスをさせてもらっているのは僕の特権さ。自分のためだけではなく、世界中のファンのためにも僕はプレーしているんだ」

 フェデラーは、観客の気持ちに応えようとすることで、さらに、テニスに対するモチベーションを高めていったのである。

 しかし、このように長い間活躍を続けていると、年齢による衰えを感じない選手はいないはず。

 そのことについて彼は、2017年のインタビューで

「経験と若さのキープ、この2つの要素を頭の中でミックスさせると、新たなアイデアや発見が生まれる。人生がいい方向に進むようになる」

 と年齢がプラスになることを説いた。
 
 トップ選手を続けていると、勝つことを要求されるプレッシャーからテニスが苦痛になる時はないのかと思ってしまう。だが、フェデラーの言葉からは全くそのことが感じられない。彼にとっては、実は勝敗はどうでもいいのかもしれない。

「テニスをするのが嫌だと思ったことは一度もない。テニスはこれまでも、そしてこれからも僕の最高の友だちだ」

 おそらく、世界中の誰よりもテニスを愛しているフェデラーの言葉である。

文=中山和義

月刊スマッシュ2019年7月号より再編集・再掲載

【PHOTO】史上最強の王者!絶大な人気を誇るロジャー・フェデラーの「ウインブルドン2019」を振り返る!
 

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