「テニスをさせてもらっているのは僕の特権さ。自分のためだけではなく、世界中のファンのためにも僕はプレーしているんだ」
フェデラーは、観客の気持ちに応えようとすることで、さらに、テニスに対するモチベーションを高めていったのである。
しかし、このように長い間活躍を続けていると、年齢による衰えを感じない選手はいないはず。
そのことについて彼は、2017年のインタビューで
「経験と若さのキープ、この2つの要素を頭の中でミックスさせると、新たなアイデアや発見が生まれる。人生がいい方向に進むようになる」
と年齢がプラスになることを説いた。
トップ選手を続けていると、勝つことを要求されるプレッシャーからテニスが苦痛になる時はないのかと思ってしまう。だが、フェデラーの言葉からは全くそのことが感じられない。彼にとっては、実は勝敗はどうでもいいのかもしれない。
「テニスをするのが嫌だと思ったことは一度もない。テニスはこれまでも、そしてこれからも僕の最高の友だちだ」
おそらく、世界中の誰よりもテニスを愛しているフェデラーの言葉である。
文=中山和義
月刊スマッシュ2019年7月号より再編集・再掲載
【PHOTO】史上最強の王者!絶大な人気を誇るロジャー・フェデラーの「ウインブルドン2019」を振り返る!
フェデラーは、観客の気持ちに応えようとすることで、さらに、テニスに対するモチベーションを高めていったのである。
しかし、このように長い間活躍を続けていると、年齢による衰えを感じない選手はいないはず。
そのことについて彼は、2017年のインタビューで
「経験と若さのキープ、この2つの要素を頭の中でミックスさせると、新たなアイデアや発見が生まれる。人生がいい方向に進むようになる」
と年齢がプラスになることを説いた。
トップ選手を続けていると、勝つことを要求されるプレッシャーからテニスが苦痛になる時はないのかと思ってしまう。だが、フェデラーの言葉からは全くそのことが感じられない。彼にとっては、実は勝敗はどうでもいいのかもしれない。
「テニスをするのが嫌だと思ったことは一度もない。テニスはこれまでも、そしてこれからも僕の最高の友だちだ」
おそらく、世界中の誰よりもテニスを愛しているフェデラーの言葉である。
文=中山和義
月刊スマッシュ2019年7月号より再編集・再掲載
【PHOTO】史上最強の王者!絶大な人気を誇るロジャー・フェデラーの「ウインブルドン2019」を振り返る!