シナーがこの「重くて速い」バックハンドを生かすことで、アレックス・デミノーらを下し優勝したのがネクストジェンATPファイナルズだったわけだが、同大会のバックハンドを分析したデータも面白い。
まず、彼の全5試合での平均時速は約121.2キロで、5人の対戦相手の約109.8キロとは実に約11.4キロもの差。なかでも、マイケル・イーマ―戦では約129.1キロという驚異的な平均速度を叩き出していた。
さらに、バックハンドを放ったポジションも驚きだ。5人の対戦相手が、バックハンドの31%をベースラインの2メートル以上後方で打っているのに対し、シナーはわずか13%。反対にベースラインの内側から打った割合は、対戦相手のほぼ倍に当たる23%に達している。
相手より前に入り、相手よりも重くて速いボールを打てる。昨年4月にツアーデビューしたばかりの18歳が、すでにツアー屈指の武器を持っているのは間違いなさそうだ。
ヤニック・シナー/Jannik Sinner
2001年8月16日生まれ。国籍:イタリア。身長188cm/体重76kg。右利き、両手バックハンド。ランキング:73位(2020年3月16日付)。自己最高ランキング68位(2020年2月17日)。主な戦績:2020年=全豪2回戦、2019年=全米1回戦、ネクストジェンATPファイナルズ(シーズン終盤に行なう21歳以下を対象とした大会。ポイント上位7名と主催者推薦1名計8名で行なう)優勝。2019年ATP年間最優秀新人賞受賞。
構成●スマッシュ編集部
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まず、彼の全5試合での平均時速は約121.2キロで、5人の対戦相手の約109.8キロとは実に約11.4キロもの差。なかでも、マイケル・イーマ―戦では約129.1キロという驚異的な平均速度を叩き出していた。
さらに、バックハンドを放ったポジションも驚きだ。5人の対戦相手が、バックハンドの31%をベースラインの2メートル以上後方で打っているのに対し、シナーはわずか13%。反対にベースラインの内側から打った割合は、対戦相手のほぼ倍に当たる23%に達している。
相手より前に入り、相手よりも重くて速いボールを打てる。昨年4月にツアーデビューしたばかりの18歳が、すでにツアー屈指の武器を持っているのは間違いなさそうだ。
ヤニック・シナー/Jannik Sinner
2001年8月16日生まれ。国籍:イタリア。身長188cm/体重76kg。右利き、両手バックハンド。ランキング:73位(2020年3月16日付)。自己最高ランキング68位(2020年2月17日)。主な戦績:2020年=全豪2回戦、2019年=全米1回戦、ネクストジェンATPファイナルズ(シーズン終盤に行なう21歳以下を対象とした大会。ポイント上位7名と主催者推薦1名計8名で行なう)優勝。2019年ATP年間最優秀新人賞受賞。
構成●スマッシュ編集部
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