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海外テニス

全米オープン規模縮小で8月に開催!トップ選手からは「行くつもりない」の声も【海外テニス】

内田暁

2020.06.18

新型コロナ感染予防目的で行動制限がかかることから、昨年の覇者であるナダル(写真)をはじめジョコビッチやハレップなど一部のトップ選手は懐疑的に捉えている。(C)GettyImages

新型コロナ感染予防目的で行動制限がかかることから、昨年の覇者であるナダル(写真)をはじめジョコビッチやハレップなど一部のトップ選手は懐疑的に捉えている。(C)GettyImages

 選手は、ニューヨークのJFK空港近くに用意された2つのオフィシャルホテルのいずれかに滞在することが求められ、基本的にはホテルと会場間のみに移動は制限。ホテルに着くと同時に全員がPCR検査を受け、以降も最低週に一度はPCRを受けることになる。

 もっとも、これほどまでに行動を規制されたら、選手たちのストレスが高まるのは想像に難くない。そこで、今年は無観客であることを活用し、会場内にフットサル場やバスケットボールコート、シアターやアミューズメントパークなどの娯楽施設を用意する予定だという。
  
 また気になる賞金面だが、大会はトータルで6,000万ドル(約64億円)を用意。そのうち660万ドル(約7億円)を、予選に出られなかった選手やドロー縮小の犠牲になったダブルス選手に充てるプランだ。
 
 気になる出場表明だが、まだエントリーは先ではあるものの、ノバク・ジョコビッチやラファエル・ナダルはニューヨークの状況に懐疑的。シモナ・ハレップも「まだ時間があるので最終決断ではないが、現時点では行くつもりはない」とし、欧州のトップ勢は軒並み消極的だ。

 一方でアメリカ国内に拠点を置く選手は、前述のセレナを筆頭に前向き。錦織圭や大坂なおみも出場には意欲的だと伝えられている。また、ノア・ルビンやダニエル・コリンズら一部の米国選手からは、ジョコビッチの姿勢に対し「お金がある選手の言い分」「選手評議会会長でありながら自分勝手だ」と批判的な声も上がっている。

 果たして全米オープンは、すべての選手に対しオープンなのか?

 まだ当分、議論は続きそうな気配だ。

文●内田暁

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