参加者に入館時の検温と消毒をお願いするのはもちろん、公共スペースの椅子やテーブル、ロッカールーム等の使用も禁ずる。レッスン中はボールへの接触を可能な限り減らすために、サービスは無くし、球出しをするのは基本コーチのみとした。
それら制約も多い中でのクリニックではあったが、いずれの参加者たちも笑顔だったのは、テニスができる喜びを再認識し、そして何より、トッププロと打てる時間を満喫したからに他ならない。
さらに主催者側が今回のイベントでうれしく思ったのは、エキジビション観戦希望者が多かったことだったという。
「なかなか日頃はトッププロのプレーを見る機会はないので、試合を見てみたいという声が多かったんです」
それら観戦を待ち望んだ人々の期待感は、選手が豪快なウイナーを決めたり、快足を飛ばしボールを拾う度に沸き起こる「オッー!」との歓声に映し出されていた。
久々にファンと触れ合い、エキジビションとはいえギャラリーのいる中で試合をした選手たちにしても、多くの刺激を得た時間になったことだろう。
ファンへの挨拶で、日比野が「(新型)コロナのお陰で皆さんと触れ合う機会があったのだと、ポジティブに捉えています」と言えば、加藤が「会えない人も多いなか、皆さんに会えたのは奇跡だと思います」と続いた。
新型コロナは未だ世界の至るところで猛威をふるい、テニス界に与える影響も甚大なのは間違いない。それでも、スポーツの力を信じ、可能性を模索し未来へと踏み出す一歩が、いたるところで刻まれはじめている。
取材●文:内田暁
【写真】日比野菜緒や加藤未唯など世界で戦う熱き日本人プレーヤーたち
それら制約も多い中でのクリニックではあったが、いずれの参加者たちも笑顔だったのは、テニスができる喜びを再認識し、そして何より、トッププロと打てる時間を満喫したからに他ならない。
さらに主催者側が今回のイベントでうれしく思ったのは、エキジビション観戦希望者が多かったことだったという。
「なかなか日頃はトッププロのプレーを見る機会はないので、試合を見てみたいという声が多かったんです」
それら観戦を待ち望んだ人々の期待感は、選手が豪快なウイナーを決めたり、快足を飛ばしボールを拾う度に沸き起こる「オッー!」との歓声に映し出されていた。
久々にファンと触れ合い、エキジビションとはいえギャラリーのいる中で試合をした選手たちにしても、多くの刺激を得た時間になったことだろう。
ファンへの挨拶で、日比野が「(新型)コロナのお陰で皆さんと触れ合う機会があったのだと、ポジティブに捉えています」と言えば、加藤が「会えない人も多いなか、皆さんに会えたのは奇跡だと思います」と続いた。
新型コロナは未だ世界の至るところで猛威をふるい、テニス界に与える影響も甚大なのは間違いない。それでも、スポーツの力を信じ、可能性を模索し未来へと踏み出す一歩が、いたるところで刻まれはじめている。
取材●文:内田暁
【写真】日比野菜緒や加藤未唯など世界で戦う熱き日本人プレーヤーたち