シングルス準々決勝／９月13日（金）
土居美咲（JPN) 7-5 6-1 S・ソリベストルモ（ESP）
日比野の勝利の余韻も冷めやらぬセンターコートに入った土居は、サービスが思うように入らず、いきなりブレークを許す苦しい戦いを強いられる。しかしここまでの２試合、いずれも苦境を乗り越えてきた土居は焦らない。相手のスライスに手を焼くも、「自分のスピンでバックを攻めれば、スライスは打てなくなるはず」と見定め、武器であるフォアの強打を信じた。
「キー（鍵）だった」という第１セットをブレーク合戦の末に取り切ると、第２セットは土居の攻撃が相手の守備を凌駕する。相手がスライスを打たなくなったことに関しても、「向こうが変えたのではなく……私が変えた？」と、幾分照れながらも胸を張った。
フォアの逆クロスを打ち込むと、迷わず前に出てボレーを決める場面も。今大会ではダブルスでも勝ち進んでいる土居は、「ダブルスのおかげでボレーにも自信が持てている」と、単複両立の相乗効果も認める。トーナメント全体で見ても上昇気流に乗る土居が、この試合でも終盤に向かうほどに加速して、最後は４ゲーム連取でベスト４へと駆け込んだ。 そして、シングルスでベスト４進出を決めた土居と日比野は、２人で組んでダブルスにも出場。この日は加藤／サンダース組を破り、一足先にダブルスでの決勝進出を決めた。
日頃、加藤と同じ拠点で切磋琢磨する日比野は、「リスペクトしているだけに、ベストのプレーでその気持を示したかった」と気合十分。加藤の前衛での動きの良さを熟知するが、土居と「自分たちのストローク力で押していこう」と話し合い、相手の持ち味を封じた。
一方、今大会のシングルスは肩の痛みのため予選の初戦で棄権した加藤だが、ダブルスなら「サービスを打つ機会は少ないので」と奮闘し、サンダースとのペアでベスト４入り。今季のクレーで組み始めたサンダースとは、「速いハードコートでの方がお互いの持ち味を出せる」と手応えをつかんだ様子。続く東レでも２人は組んで出場する予定だ。
取材・文●内田暁
土居美咲（JPN) 7-5 6-1 S・ソリベストルモ（ESP）
日比野の勝利の余韻も冷めやらぬセンターコートに入った土居は、サービスが思うように入らず、いきなりブレークを許す苦しい戦いを強いられる。しかしここまでの２試合、いずれも苦境を乗り越えてきた土居は焦らない。相手のスライスに手を焼くも、「自分のスピンでバックを攻めれば、スライスは打てなくなるはず」と見定め、武器であるフォアの強打を信じた。
「キー（鍵）だった」という第１セットをブレーク合戦の末に取り切ると、第２セットは土居の攻撃が相手の守備を凌駕する。相手がスライスを打たなくなったことに関しても、「向こうが変えたのではなく……私が変えた？」と、幾分照れながらも胸を張った。
フォアの逆クロスを打ち込むと、迷わず前に出てボレーを決める場面も。今大会ではダブルスでも勝ち進んでいる土居は、「ダブルスのおかげでボレーにも自信が持てている」と、単複両立の相乗効果も認める。トーナメント全体で見ても上昇気流に乗る土居が、この試合でも終盤に向かうほどに加速して、最後は４ゲーム連取でベスト４へと駆け込んだ。 そして、シングルスでベスト４進出を決めた土居と日比野は、２人で組んでダブルスにも出場。この日は加藤／サンダース組を破り、一足先にダブルスでの決勝進出を決めた。
日頃、加藤と同じ拠点で切磋琢磨する日比野は、「リスペクトしているだけに、ベストのプレーでその気持を示したかった」と気合十分。加藤の前衛での動きの良さを熟知するが、土居と「自分たちのストローク力で押していこう」と話し合い、相手の持ち味を封じた。
一方、今大会のシングルスは肩の痛みのため予選の初戦で棄権した加藤だが、ダブルスなら「サービスを打つ機会は少ないので」と奮闘し、サンダースとのペアでベスト４入り。今季のクレーで組み始めたサンダースとは、「速いハードコートでの方がお互いの持ち味を出せる」と手応えをつかんだ様子。続く東レでも２人は組んで出場する予定だ。
取材・文●内田暁
