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海外テニス

夢半ばで精神疾患に苦しんだ元世界4位のソダーリングが、同じ病に苦しむ人のために送るメッセージ

スマッシュ編集部

2020.08.27

精神疾患を患う人にとって、相談できる相手を見つけることが大切だと話すソダーリング。(C)GettyImages

精神疾患を患う人にとって、相談できる相手を見つけることが大切だと話すソダーリング。(C)GettyImages

 それから長い年月を経てようやく回復し、苦しんでいる誰かのためにこうして筆を執ったソダーリングは、次のようにアドバイスを送る。
「メンタルの病で苦しんでいる人は、何かが間違っていたと認めることを恐れてはいけない。そして、話すことができる相手を見つけてもらいたい。できれば経験者がいい。私の場合は、同じような経験をした友人が大きな助けになった。

 朝起きたら、自分と向き合ってみよう。小さな信号を無視するのは簡単だが、それでは遅かれ早かれ自分が壊れてしまう。大丈夫だと自分に言い聞かせようとはしないでほしい。そして、仕事を少し休んで、躊躇わずに他のことをやってみるといい」

 また、プロ選手を目指す人には、こう語りかける。
「プロになるには大変な努力をしなければならないし、人生の大部分をテニスに費やす必要がある。しかし、それが人生の全てとなると問題が生じてくる。私はすべてのことをテニスに費やしていた。しかし、今日、明日のパフォーマンスだけではなく、長いキャリアを健やかに送ることも大切だ。次の大会のためだけでなく、普段の生活の質も大切なんだ」
 
 もちろん、ソダーリングのアドバイスは、プロを目指す一部のアスリートだけでなく、現代社会に生きるあらゆる人に有効なはずだ。

「メンタルの病について話すことは恥ずかしいことではない。スポーツ選手をしていても、他の分野の仕事をしていても、よくある問題だ。苦しんでいるなら、もっと多くを話す必要がある。打ち明けることで弱くなることはない。実際には強くなれるんだ」

構成●スマッシュ編集部

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