今まで紹介したような、カラフルなプリントやレース、その他の贅沢なディテールが女子テニスファッションの可能性を広げてきた。一方、ラコステは、シンプルでスポーティなデザインを基本に、スタイリッシュで現代的なウェアを生み出し続けている。

　エストニアのアネット・コンタベイトが全仏オープンで着用したウェアは、クラシックな白のプリーツスカートの魅力を、デザインの半分だけにプリーツを配置することで再発見させた。クリーンなシルエットに、グリーンの差し色がアクセントになっている。
  　最後は、アディダス。暑いコンディションの下で選手を涼しく保つテクノロジーを搭載した美しいカラーブロックドレス。2020年の全豪オープンで、キャリアに幕を下ろした元１位のキャロライン・ウォズニアッキ（デンマーク）が、自身最後のトーナメントとなった全豪オープンで着用した。デンマークの国旗を持ってコートを回る姿を思い出す人も多いだろう。

　来シーズンも、様々なドラマと一緒に、コート上で華やかなウェアを披露しテニスファンを楽しませてほしい。

文●東真奈美

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