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海外テニス

「負けることもテニスの一部なんだ」名手フェデラーが口にする“私生活でも役立つ”言葉!【海外テニス】

中山和義

2021.01.01

敗戦であっても素直に受け入れてパワーに替えるフェデラーは、21年全豪欠場も新たなエネルギーにするはずだ。(C)Getty Images

敗戦であっても素直に受け入れてパワーに替えるフェデラーは、21年全豪欠場も新たなエネルギーにするはずだ。(C)Getty Images

 フェデラーのショットはコースだけでなく、スピン一つとってもバリエーションが豊富で、状況に応じて打ち分けている。それが強さの秘密になっているようだ。

 さらにこの戦略を支えているのが、フェデラーの試合に対する前向きな気持ちである。

「自分に言い聞かせたんだ。『攻撃的にやるんだ。守りに回ってはいけない。前に前に進め!』とね。『勝てる、勝てる、勝てる』って、ずっと考えていた」

 常に攻撃的なプレーをする気持ちが、劣勢になった試合を挽回する力になっている。

 しかし、このような気持ちは自分の実力が高まっている頃には保てるだろうが、ピークを過ぎた後では難しいとも思える。このことについては、

「かつての絶頂期を再現するのではなく、むしろ“より強くなるため”に新しいイメージを作り上げることだ。私はそうやって常に過ごしてきた」

 と話している。それは一般プレーヤーが、いつまでもテニスを楽しく上達するために重要なことではないだろうか。
 
 とはいえ、どんなに強い選手でも負けることはある。試合に負けた場合はどう考えればいいのか…。この難題に対してフェデラーはこう語る。

「負けることもテニスの一部なんだ。敗戦にどう反応し、どう向き合うかが精神的な分かれ道になる。やられた選手には闘争心を掻き立てられるからね」

 負けたことをエネルギーに変えて多くの勝利をつかんできた、フェデラーの言葉である。

文●中山和義

【写真】2020年全豪で躍動したフェデラー他、トップ選手たちのプレー集!
 

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