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海外テニス

初戦で「テニスって大変」と痛感した錦織圭。2回戦はランク上位の難敵ながら「自分の良いところ」を出せる相手<SMASH>

内田暁

2021.06.01

2回戦で当たるハチャノフ(左)には前哨戦のマドリード・オープンで勝っている錦織。ランクは上だが強打してくるタイプであり、錦織としては戦略を描きやすいと言える。(C)Getty Images

2回戦で当たるハチャノフ(左)には前哨戦のマドリード・オープンで勝っている錦織。ランクは上だが強打してくるタイプであり、錦織としては戦略を描きやすいと言える。(C)Getty Images

 無心にボールに飛びついていた若い日には、おそらくはそこまで感じなかった、テニスという競技の深淵。幾度ものケガを乗り越え、異なるプレースタイルの相手と、特性の異なるサーフェスで何度も戦う中でこそ感じられた、この競技の難しさだろう。

 グランドスラムで唯一日曜日開幕の全仏オープンで、錦織の試合は初日に組まれた。その時は「ちょっと急だな」と感じたが、4時間戦った後では「結果的に助かりました」と安堵する。次の試合までは、中2日。高い打点で何度もボールを打たされたことで、「腰や足に、かなりキている」状態では、1日分の休養はありがたい。
 
 次の対戦相手は、世界25位のカレン・ハチャノフ。ランキングや実績的には、予選上がりの初戦の相手よりも大きく上回る難敵だが、過去に5度の対戦があり、戦績では3勝2敗と上回っている。そして何より、直近の対戦で快勝していることが、錦織の気持ちを幾分楽にしているようだ。

「ハチャノフはハードヒッターだし、どんどん打ってきてくれる選手。彼とは、直近で良い試合もできている。いろいろと自分の良いところを見いだしながら、明日また練習したいと思います」

「テニスの大変さ」と向き合い、勝利への筋書きを何通りも頭に描きながら、2回戦へと向かっていく。

現地取材・文●内田暁

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