結果やプレーの変化が見られると、周囲は拙速に理由を求めたがる。
だが、求道者のようにテニスと人生観を結びつけるダニエルは、「全てはプロセス」だと強調し、“転機”などに帰着はしない。
ポジションを上げ、相手の球威も生かし攻めるテニスを標榜したのは、スベン・グローネフェルトをコートに招いた2019年末から。
「高さを使い、相手のリズムを崩す」武器を習得したのは、スペインを拠点とした10代の頃。そしてサーブはそれこそ、キャリアを通じ、模索し続けてきた命題。個々に磨いてきた心技体が、「練習量を増やした」ことで、今がっちりと噛み合った。
尊敬するマリーを破ったダニエルだが、「ビッグ・デーだけれど、人生は止まらないので」と、信条にブレはない。
初めて勝ちあがったグランドスラム3回戦で、ダニエルが挑むのは20歳の俊才ヤニック・シナー。ベースラインからの鋭いストロークを武器とする、今のダニエルと似たタイプの選手でもある。
試合コートは、またもスタジアムコートのKIAアリーナが用意された。磨きをかける速攻と、スペインで築いた「高さを用いるプレー」を掛け合わせた新スタイルを披露するのに、格好のステージだ。
現地取材・文●内田暁
【PHOTO】全豪OPで快進撃を演じるダニエル太郎のフォトギャラリー
だが、求道者のようにテニスと人生観を結びつけるダニエルは、「全てはプロセス」だと強調し、“転機”などに帰着はしない。
ポジションを上げ、相手の球威も生かし攻めるテニスを標榜したのは、スベン・グローネフェルトをコートに招いた2019年末から。
「高さを使い、相手のリズムを崩す」武器を習得したのは、スペインを拠点とした10代の頃。そしてサーブはそれこそ、キャリアを通じ、模索し続けてきた命題。個々に磨いてきた心技体が、「練習量を増やした」ことで、今がっちりと噛み合った。
尊敬するマリーを破ったダニエルだが、「ビッグ・デーだけれど、人生は止まらないので」と、信条にブレはない。
初めて勝ちあがったグランドスラム3回戦で、ダニエルが挑むのは20歳の俊才ヤニック・シナー。ベースラインからの鋭いストロークを武器とする、今のダニエルと似たタイプの選手でもある。
試合コートは、またもスタジアムコートのKIAアリーナが用意された。磨きをかける速攻と、スペインで築いた「高さを用いるプレー」を掛け合わせた新スタイルを披露するのに、格好のステージだ。
現地取材・文●内田暁
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