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レッスン

【テニスマナー講座6】テニススクールで“好かれる人・嫌われる人”の行動パターン<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.05.14

一生懸命にプレーするのはいいが、勢い余って隣のエリアまで入ってしまうのは危険だ。イラスト=庄司猛

一生懸命にプレーするのはいいが、勢い余って隣のエリアまで入ってしまうのは危険だ。イラスト=庄司猛

◆よく走り懸命にボールを追いかける人◆

 技術レベルに関係なく一生懸命にボールを追うようなやる気に満ちた人は、コーチやグループ内で好感を持たれる。逆にあまり動かない諦めの早い人は、いつまでたっても走ることができず、そのぶん上達も遅くなる。

 テニス寿命を長くするカギは「足」で、人間は足から衰えてくる。こまめに動いていて素早く反応できる人は、ボールにも追いつくことができるし、良いフォームでボールを打つことができる。「テニス=足ニス」という言葉があるが、その部分はとても大事なところだ。

◆勢い余って隣のエリアまで飛び込んでくる人◆

 元気一杯に走り回ることはいいことだが、勢い余って隣のエリアまで飛び込んでしまうのは事故やケガの原因にもなるのでダメ。たしかに足を使うのは大切だが、あくまで無理のない範囲での話。

 また、一生懸命にプレーするのはいいが、プレー中に必要以上に大きな声を出すのもダNGだ。そうした行為は「プレーの妨害」として周囲に迷惑をかけるからだ。
 
◆足元のボールを拾うなど安全管理のできる人◆

 レッスンに際してコーチは隅々まで気を配っているが、目の届かないこともある。そうした中で安全管理のできる生徒の存在は助かる。

 例えば足元のボールに気付かずにプレーしている人に対して、「ボールありますよ!」と注意したり、足元のボールをどかしてくれる人はコーチとしても助かるし、クラス全体の安全管理意識を高めてくれる。

 コーチにとって一番嫌なことはクラスから「ケガ人を出す」こと。それを未然に防いでくれる存在はうれしい限りだ

◆わからないままで終わらせない人◆

 わからないことがあれば、どんどん質問しよう。もちろん限度はあるが、わからないことを、わからないままで終わらせていると進歩はない。生徒の中には教わったことをメモしている人もいる。そういうスタンスの人は上達も早く、向上心のある人に対してはコーチも積極的に指導してくれるはずだ。

◆       ◆      ◆

 紳士淑女による「マナー・スポーツ」とも呼ばれるテニス。それはテニススクールにおいても同様である。「テニスがうまくなりたい」や「テニスを楽しみたい」など、スクールを利用する目的は人それぞれだが、グループの一員として活動するのだから最低限のマナーは覚えておきたいものだ。

解説=中嶋康博
VIP-TOP グループ ゼネラルマネージャー。日本のテニススクール界のパイオニアとして知られる存在で、その指導法を『中嶋メソッド』として全国に広めた。現在はテニスクラブ、スクール開設・運営のコンサルティングを行なう。(公財)日本テニス協会元普及指導本部長 (公社)日本プロテニス協会元理事長。

構成●スマッシュ編集部

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