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国内テニス

デビスカップ初日は日本が西岡とダニエルで2連勝!「緊張感がうまく力になった」と添田新監督<SMASH>

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2023.02.04

最初に登場した西岡(左)が冷静な組み立てで勝利して流れを作り、ダニエル(右)はアグレッシブなテニスで連勝した。写真:スマッシュ編集部

最初に登場した西岡(左)が冷静な組み立てで勝利して流れを作り、ダニエル(右)はアグレッシブなテニスで連勝した。写真:スマッシュ編集部

 第2試合はダニエル太郎が相手No.1のカツペル・ジュク(255位)と対戦。ジュクはサーブ&ボレーも交えて積極的にネットに出てくるタイプだが、ダニエルも引かずに真っ向勝負した。

「相手はアグレッシブな選手で、ハマり始めたら危ない。自分のサービスに集中するのが大事で、それが確実にできた」というダニエル。その言葉通りこの日はサービスが好調で、スピード、コースともに申し分なく、1stサービスが入ると81.8%の高確率でポイントを獲得した。

 リターンでもポジションを上げて相手のサービスを弾き返し、思うようにネットでポイントを挙げさせない。攻め手を封じられたジュクは一か八かのリスキーな強打を打ち込んできたが、それも俊敏なコートカバーリングで退け、ダニエルも71分のストレートで勝利を手にした。

「相手がいいプレーになりかけるところを押さえきったことで、チームにいい流れをキープできた」とダニエル。かつては守備的な傾向が強かったダニエルだが、いまや完全に自分から攻めるスタイルを確立したことを立証した試合だった。
 
 初日を2連勝で終えた添田監督は「2人とも素晴らしいプレー。2人の実力を信頼しきっていたので、何の心配もなかった」と選手を称えた。そして今回、西岡、ダニエル、綿貫陽介をはじめベストメンバーで臨めたことで、「(誰が出るかという)チーム内の競争があって、次にポーランドと戦うという、2つの緊張感があった。それがうまく良い力になったと思う」と、日本が高いパフォーマンスを発揮できた要因を示した。

 近年のデ杯ではなかなか上位選手が出場しないケースが多い。しかし今回はホームであると同時に、「添田監督の初陣は一緒にやりたいというのが、みんなの意識だと思う」(西岡)ということから、これだけのメンバーが揃った。ダニエルは「久しぶりにベストメンバーで出られて心強い」と語り、チームの雰囲気は非常にいいようだ。

 勝利に王手を掛けた日本は5日、まずダブルスでマクラクラン勉(複79位)/綿貫陽介(複1269位)がルーカシュ・クボット(複251位)/ヤン・ジエリンスキ(複15位)と対戦する。クボットは40歳だが元ダブルス世界1位、ジエリンスキは今年の全豪オープン準優勝という強豪ペアだ。

 添田監督は「ポーランドも勢いを付けようとしてくるだろう」と警戒心を強める。ダブルスの後は、西岡対ジュク、ダニエル対ミハルスキのシングルスが行なわれる予定だ(状況により変更の可能性あり)。日本チームには2日目も気を緩めず、全力プレーで勝利をつかみ取ってほしい。

【第1日結果】
マッチ1 ○西岡良仁[6-3 6-2]ダニエル・ミハルスキ●
マッチ2 ○ダニエル太郎[6-3 6-4]カツペル・ジュク●

取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)

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