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海外テニス

ジョコビッチが新王者アルカラスとの死闘を制しシンシナティ大会優勝!「最もタフでエキサイティングな試合の一つ」<SMASH>

中村光佑

2023.08.21

第2セット序盤に熱中症になり、メディカルチェックを受けたジョコビッチだが、要所で勝負強さを発揮。ウインブルドン決勝のリベンジを果たした。(C)Getty Images

第2セット序盤に熱中症になり、メディカルチェックを受けたジョコビッチだが、要所で勝負強さを発揮。ウインブルドン決勝のリベンジを果たした。(C)Getty Images

 勝負のファイナルセットもキープ合戦に。暑さが落ち着いたことで調子を取り戻したジョコビッチは、アルカラスの強烈なショットやスライスにもうまく対応しながらチャンスをうかがう。第7ゲームでは、ラリー戦で持ち前の我慢強さを発揮し、6度目のブレークポイントでついに均衡を破る。しかし第9ゲームで握った2本のマッチポイントを逃すと、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第10ゲームでも、2本のマッチポイントを取り切れずにブレークバックを許し試合は振り出しに。

 またしてもポイントの取り合いとなったこの日、2度目のタイブレークでは経験豊富なジョコビッチが、4-4の場面で2度目のミニブレークを獲得。5度目のチャンピオンシップポイントはしっかりと取り切り、3時間48分の死闘に終止符を打った。
 
 苦しみながらも今大会の最長試合を制した36歳の鉄人は、オンコートインタビューで試合内容を振り返りつつ以下のようにコメントした。

「クレイジーだった。どうやって表現したらいいのかがわからない。大会のカテゴリーやレベル、どの選手と対戦したかに関係なく、これまでプレーした試合の中で間違いなく最もタフでエキサイティングな試合の一つだった。信じられないよ。最初から最後まで、2人ともたくさんのアップダウンがあり、信じられないポイントやあっさりしたゲームもあった。熱中症を乗り越えての逆転劇もね」

 驚異の忍耐強さでアルカラスにリベンジを果たしたジョコビッチ。まもなく開幕する今季最後の四大大会「全米オープン」に向けて大きな自信を得たはずだ。ニューヨークでも5年ぶりの優勝を期待したい。

文●中村光佑

【PHOTO】準優勝のジョコビッチはじめウインブルドン2023で熱戦を繰り広げた男子選手たちの厳選写真を公開!
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