女子シングルス準々決勝では、伊藤あおいがフルセットの末に佐藤南帆に勝利して4強入りを果たした。
「相手の嫌なところを突いたり、色々やるのが自分のプレー」と言う伊藤だが、この日は自身のサービスで始まった第1セットでいきなりブレークを許す厳しいスタート。想定以上に佐藤のボールに威力があったことで「いつもよりサーブ&ボレーを多くするなど工夫をした」という伊藤。得意のループやスライスを多用したのも「力負けしていたのでそれ以外あまり打てなかった」と事情を明かす。
とはいえそうした中でも徐々に自身のペースに巻き込むのが伊藤の真骨頂。相手のパワーを凌ぎながら「ミスを待つ」ように流れを引き寄せ第1セットを奪うと、第2セットは落とすものの、ファイナルセットは足を動かし「走り疲れながらも、佐藤さんが打ち疲れてくれないかな」と粘り強くプレー。さらにボールチェンジの際には積極的に打ち込むなど展開に変化を付け、第3と第7ゲームでブレークに成功。最後はサービスをきっちりとキープして接戦に終止符を打った。
伊藤の目標は昨年記録した「ベスト4以上」。3日の準決勝では第2シードの西郷里奈と対戦する。今年9月に行なわれた「東レPPO」で自力出場を果たして自信を深めているという西郷に対して、相手を巧みに封じる伊藤のマジカルなテニス。その結果が注目される。
また第1シードの加治遥は、大学生ながらベスト8入りした宮田萌芳を寄せ付けず。ストレートで勝利を手にした。3日の準決勝では、第4シードの小堀桃子に完勝している第7シードの清水映里と対戦する。
◆男子シングルス準々決勝の結果(11月2日)
〇白石光(SBCメディカルグループ)[7] 6-4 7-6(4) 磯村志(やすいそ庭球部)[14]●
〇上杉海斗(江崎グリコ)[Q] 6-2 6-7(6) 6-3 川橋勇太(マイシン)[11]●
◆女子シングルス準々決勝の結果
〇伊藤あおい(SBCメディカルグループ)[3] 7-5 3-6 6-2 佐藤南帆(三田興産)[6] ●
〇清水映里(東通産業)[7] 6-2 6-0 小堀桃子(橋本総業ホールディングス)[4]●
〇加治遥(島津製作所)[1] 6-3 6-0 宮田萌芳(早稲田大学)●
〇西郷里奈(東急スポーツシステム)[2] 7-5 6-2 倉持美穂(SBCメディカルグループ)[10]●
※[ ]内の数字はシード順位、[Q]は予選勝者
取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)
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「相手の嫌なところを突いたり、色々やるのが自分のプレー」と言う伊藤だが、この日は自身のサービスで始まった第1セットでいきなりブレークを許す厳しいスタート。想定以上に佐藤のボールに威力があったことで「いつもよりサーブ&ボレーを多くするなど工夫をした」という伊藤。得意のループやスライスを多用したのも「力負けしていたのでそれ以外あまり打てなかった」と事情を明かす。
とはいえそうした中でも徐々に自身のペースに巻き込むのが伊藤の真骨頂。相手のパワーを凌ぎながら「ミスを待つ」ように流れを引き寄せ第1セットを奪うと、第2セットは落とすものの、ファイナルセットは足を動かし「走り疲れながらも、佐藤さんが打ち疲れてくれないかな」と粘り強くプレー。さらにボールチェンジの際には積極的に打ち込むなど展開に変化を付け、第3と第7ゲームでブレークに成功。最後はサービスをきっちりとキープして接戦に終止符を打った。
伊藤の目標は昨年記録した「ベスト4以上」。3日の準決勝では第2シードの西郷里奈と対戦する。今年9月に行なわれた「東レPPO」で自力出場を果たして自信を深めているという西郷に対して、相手を巧みに封じる伊藤のマジカルなテニス。その結果が注目される。
また第1シードの加治遥は、大学生ながらベスト8入りした宮田萌芳を寄せ付けず。ストレートで勝利を手にした。3日の準決勝では、第4シードの小堀桃子に完勝している第7シードの清水映里と対戦する。
◆男子シングルス準々決勝の結果(11月2日)
〇白石光(SBCメディカルグループ)[7] 6-4 7-6(4) 磯村志(やすいそ庭球部)[14]●
〇上杉海斗(江崎グリコ)[Q] 6-2 6-7(6) 6-3 川橋勇太(マイシン)[11]●
◆女子シングルス準々決勝の結果
〇伊藤あおい(SBCメディカルグループ)[3] 7-5 3-6 6-2 佐藤南帆(三田興産)[6] ●
〇清水映里(東通産業)[7] 6-2 6-0 小堀桃子(橋本総業ホールディングス)[4]●
〇加治遥(島津製作所)[1] 6-3 6-0 宮田萌芳(早稲田大学)●
〇西郷里奈(東急スポーツシステム)[2] 7-5 6-2 倉持美穂(SBCメディカルグループ)[10]●
※[ ]内の数字はシード順位、[Q]は予選勝者
取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)
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