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国内テニス

【全日本テニス6日目】男子は白石光が自身の壁を打ち破り初の4強入り!女子は伊藤あおいら上位シード勢が勝利<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.11.02

攻撃的な佐藤南帆を多彩な戦略でかわしフルセットの末に準決勝進出を果たした伊藤あおい。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

攻撃的な佐藤南帆を多彩な戦略でかわしフルセットの末に準決勝進出を果たした伊藤あおい。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 女子シングルス準々決勝では、伊藤あおいがフルセットの末に佐藤南帆に勝利して4強入りを果たした。

「相手の嫌なところを突いたり、色々やるのが自分のプレー」と言う伊藤だが、この日は自身のサービスで始まった第1セットでいきなりブレークを許す厳しいスタート。想定以上に佐藤のボールに威力があったことで「いつもよりサーブ&ボレーを多くするなど工夫をした」という伊藤。得意のループやスライスを多用したのも「力負けしていたのでそれ以外あまり打てなかった」と事情を明かす。

 とはいえそうした中でも徐々に自身のペースに巻き込むのが伊藤の真骨頂。相手のパワーを凌ぎながら「ミスを待つ」ように流れを引き寄せ第1セットを奪うと、第2セットは落とすものの、ファイナルセットは足を動かし「走り疲れながらも、佐藤さんが打ち疲れてくれないかな」と粘り強くプレー。さらにボールチェンジの際には積極的に打ち込むなど展開に変化を付け、第3と第7ゲームでブレークに成功。最後はサービスをきっちりとキープして接戦に終止符を打った。

 伊藤の目標は昨年記録した「ベスト4以上」。3日の準決勝では第2シードの西郷里奈と対戦する。今年9月に行なわれた「東レPPO」で自力出場を果たして自信を深めているという西郷に対して、相手を巧みに封じる伊藤のマジカルなテニス。その結果が注目される。
 
 また第1シードの加治遥は、大学生ながらベスト8入りした宮田萌芳を寄せ付けず。ストレートで勝利を手にした。3日の準決勝では、第4シードの小堀桃子に完勝している第7シードの清水映里と対戦する。

◆男子シングルス準々決勝の結果(11月2日)
〇白石光(SBCメディカルグループ)[7]  6-4 7-6(4) 磯村志(やすいそ庭球部)[14]●
〇上杉海斗(江崎グリコ)[Q] 6-2 6-7(6) 6-3 川橋勇太(マイシン)[11]●

◆女子シングルス準々決勝の結果
〇伊藤あおい(SBCメディカルグループ)[3] 7-5 3-6 6-2 佐藤南帆(三田興産)[6] ●
〇清水映里(東通産業)[7] 6-2 6-0 小堀桃子(橋本総業ホールディングス)[4]●
〇加治遥(島津製作所)[1] 6-3 6-0 宮田萌芳(早稲田大学)●
〇西郷里奈(東急スポーツシステム)[2] 7-5 6-2 倉持美穂(SBCメディカルグループ)[10]●

※[ ]内の数字はシード順位、[Q]は予選勝者

取材・文●小松崎弘(スマッシュ編集部)

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