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国内テニス

【伊達公子】ジュニアの時は強いけどプロで苦労する日本人選手にありがちな問題を解決しよう<SMASH>

伊達公子

2024.01.05

17歳の小池愛菜。ジュニアラストイヤーをどう戦うのか。(C)Getty Images

17歳の小池愛菜。ジュニアラストイヤーをどう戦うのか。(C)Getty Images

 現在も協会はナショナルチームの中に「ネクストジェンチーム」を作り育成メンバーと強化メンバーを選んで強化はしています。ナショナルチームに選ばれることは選手にとって何を意味するのか? 外から見るとネクストジェンというのは、これからグランドスラムレベルで戦っていける若い期待できる選手たちをターゲットに、サポートするイメージがあります。ただ、若いと言っても人が感じる年齢は人それぞれでしょう。

 今、目の前のターゲットに目を向けすぎている印象もあります。それでは大きな変化は生まれず、ますます世界のスピード感には追いつけないことになりかねません。女子はトップ100に1人しかいない今、大きな改革が必要であると感じています。選手みんなが平等である必要はなく、思い切って可能性があるところに焦点を絞ってサポートするとことを考えるべきだと思います。
 
 私は「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT」で小学6年生から高校1年生ぐらいの年代の育成を行なっています。JWT50でも同様に、世界へ目を向け、世界で起きている現実を知り、世界で戦っていく中でジュニアと一般の大会に並行して出場するべきタイミングを考えられるように、ジュニアたちの意識改革に取り組んでいます。

 協会には、世界のスピードの流れにどうすれば追いつけるのか、ジュニア時代はトップレベルだが、プロになるとランキングが足踏みする傾向が強いことを打破するために、ジュニア時代にランキングを200位以内へと押し上げる中期的なサポートを考えて欲しいですね。今すぐに行動を起こさなくては、日本女子テニス界が浮上する機会はどんどん遠のいてしまいます。

文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン

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