松岡氏は大坂の状態を分析し、解決策も挙げつつ以下のように続けた。

「凡ミスが続き、そしてどこかなおみさん自身がコートにいないような感覚。その時なおみさんが大会前に言っていた言葉を思い出した。

『今の１番の問題は、まるで自分の体の中に自分がいないように感じること』

　その言葉が僕の中にずっと引っかかっていました。どこか自分の体とテニスがフィット、うまく合体していないところがあり、それがなぜか分からないと言う。まさに一体化しないテニスが出てしまった。

　どうしてそこでミスするのか？なぜそんなミスをするんですか？観客含め視聴者の皆さんはそう感じていたのではないでしょうか。それはなおみさん自身が１番感じていたはずです。敗退後、何が起こったのか分からないという表情でコートを去っていきました。ほんとに辛いシーンでした。
  　僕が言えることは１つです。なおみさんなら必ず復活できる。テニスは既にあります。フィットネスもあります。後は、試合をこなし、強いなおみさんを取り戻すだけです。そのためには、錦織選手のように思い切って下部の大会に出場するのも１つかもしれません。

　ここまで来たら、どこまでテニスがしたいのか、どこまでカムバックしたいのか、どこまで大坂なおみをもう一度世界にアピールしたいのか、その強い想いにかかっていると思います。

　辛い辛い負けでしたが、僕はなおみさんのテニスを責めることはできません。なぜなら、なおみさんはベストを尽くしていました。ただ、何かが欠けています。あと１つのワンピースを見つけてください。娘さんとともに見つけてください。僕は見守っています。

　なおみさんなら、いやなおみさんだからできる。なおみさん、ありがとう！待っています！なおみさんを信じ続ける」

　松岡氏の熱い想い、そして熱い応援が届き、大坂が再びトップ選手として輝くことを願うばかりだ。

構成●スマッシュ編集部

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