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国内テニス

【全日本テニス】白石光は「100点だった」内容で堂々の8強入り!齋藤咲良は大逆転で準決勝進出を果たす<SMASH>

内田暁

2024.10.10

逆転勝利を飾った第1シードの齋藤咲良(左)のほか、第2シードの伊藤あおい(右)も勝利を飾りベスト4へ進出を果たした。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

逆転勝利を飾った第1シードの齋藤咲良(左)のほか、第2シードの伊藤あおい(右)も勝利を飾りベスト4へ進出を果たした。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 本田にしてみれば、攻めても、攻めても、緩いながらも精緻に制御されたボールが必ず返ってくる状況に、息詰まるような重圧を覚えたことだろう。10本を数えたダブルフォールトも、白石が引き出したと言える。

「なかなか、海外にもジュニアにもいないタイプ。スライスのディフェンスだったり、ボールも凄く深いですし……」

 大会第1シードの強さを振り返る本田は、「本当に、良い意味で嫌なテニス」と苦笑いをこぼす。もっともこの言葉は、白石にしてみれば、これ以上ない誉め言葉だろう。

 高校、大学といずれも「日本一」のタイトルを手にしてきた白石は、全日本選手権優勝への想いも人一倍大きい。
 
「今年が、全日本7度目。本田くんの年齢くらいから出ているので、年を重ねるごとに、良い集中でプレーできているかなと思います」

 第1シードが、淡々と、だが着々と、頂点への距離を縮めていく。

 なお、白石以外の男子シングルスでは、第4シードの今村昌倫が望月勇希を7-6(5)、6-2と押し切り、第8シードの片山翔が丹下颯希を6-1、6-2と寄せ付けず勝利を手にした。
 
 一方女子勢では、18歳で初出場ながら第1シードを張る齋藤咲良が、米国ワシントン大学卒のプロ1年生、佐藤光と対戦。第1セットを落とし、第2セットも1-4とリードされる苦しい展開ながら、5-7、7-5、6-4の大逆転勝利をもぎ取った。

 第2シードの伊藤あおい、第3シードの石井さやかも快勝でベスト4へ。また、第8シードの今村咲が、第4シードの佐藤南帆を破り勝ち上がってきた光崎楓奈に勝利。女子ベスト4は22歳の今村が最年長という、フレッシュな顔ぶれがそろった。

◆男子シングルス3回戦の結果(10月9日)
○今村昌倫(JCRファーマ)[4] 7-6(5) 6-2 望月勇希(エキスパートパワーシズオカ)[13]●
○白石光(SBC メディカルグループ)[1] 6-1 6-3 本田尚也(サトウGTC)[WC]●
○熊坂拓哉(イカイ)[6] 6-4 7-6(6) 松村亮太朗(村田精工)[Q]●
○片山翔(伊予銀行)[8] 6-1 6-2 丹下颯希(日本大学)[Q]●

◆女子シングルス準々決勝の結果(10月9日)
○今村咲(EMシステムズ)[8] 6-2 6-0 光崎楓奈(フリー)●
○石井さやか(ユニバレオ)[3] 6-1 6-1 清水映里(東通産業)[6]●
○齋藤咲良(富士薬品)[1] 5-7 7-5 6-4 佐藤光(アクロステニスアカデミー)[9]●
○伊藤あおい(SBC メディカルグループ)[2] 6-3 7-6(3) 松田美咲(エームサービス)[11]●

※[Q]は予選勝者、[WC]はワイルドカード、名前の後の番号はシード

取材・文●内田暁

【画像】白石光や齋藤咲良ほか、有明で躍動した選手たち|全日本テニス選手権99th 第6日

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