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海外テニス

大坂なおみとガウフ。グランドスラム2大会連続の対戦は、新たなるライバル関係の始まりとなるのか?【全豪オープン】

内田暁

2020.01.23

昨年のUSオープン3回戦の初対戦では大坂なおみが実力を示してガウフに勝利した。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

昨年のUSオープン3回戦の初対戦では大坂なおみが実力を示してガウフに勝利した。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 一方のガウフも「私も、彼女と自分は似たところがあると感じた」と言い、「彼女が成し遂げていることはすごいし、私もいつかあのレベルに行きたい」と、大坂の今に自分の未来を重ねている。郷愁混じりの共感が、両者をつなぐ媒介だ。

 そのガウフは今大会でも、ウインブルドンに続いて初戦でビーナス・ウィリアムズを破り、2回戦ではソラナ・シルステアをフルセットの死闘の末に破った。サービスの威力やストロークの安定感を増す15歳は、このわずか半年ほどの間にも、上達した事実をコート上で示している。
 
 さらには急撃に積み上げた経験値も、若いガウフの大きな武器。来たる大坂との再戦に向け、「USオープンの時はナーバスだった。今回は、あそこまで緊張しないだろうし、もっと攻撃的にプレーしたい」と、自信も深めている様子だ。

 両者の背景をつなぐ物語性、グランドスラム2大会連続の対戦、そして22歳と15歳という若さは、2人がライバルとなりえる条件を十分に満たしている。現時点での実績や実力では大坂が一枚も二枚も上回るが、この後も長く続くであろうライバル物語の、序章はすでに始まっているのかもしれない。

文●内田暁
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