専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
国内テニス

日本リーグ男子はエキスパートパワーシズオカが8年ぶりの優勝!「最後まで走り抜く」ことで流れを作った望月勇希<SMASH>

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2025.02.17

左上=EPSの優勝を決めたS1のウー。右上=末岡(前方)はダブルス全勝でMVPを受賞。ペアは今井。左下=最優秀新人賞の富田悠太。右下=準優勝のノアインドアステージ。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

左上=EPSの優勝を決めたS1のウー。右上=末岡(前方)はダブルス全勝でMVPを受賞。ペアは今井。左下=最優秀新人賞の富田悠太。右下=準優勝のノアインドアステージ。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 しかし松田もコートを縦横に駆け回り、しぶとく拾ってはボールを左右に広く散らして対抗。ウーはパワフルだがロングラリーになるとミスも多く、第2セットは松田が粘り勝つ形で6-3で取り、試合はまたもマッチタイブレークにもつれ込んだ。

 勝利を呼び込んだのは、最後まで貫き通したウーの攻撃的姿勢だった。「今日は相手がいいパフォーマンスをして、サーブで簡単にポイントが取れなかった。(後ろで打ち合わず)アプローチしてネットでフィニッシュすることが大事と思い、最後までそれができた」と語るウー。マッチポイントが行き来する痺れる展開の中でも、果敢にネットに出続けたウーが松田のラケットを弾き、12-10で激戦に終止符を打った。

 どちらに転ぶかわからない接戦を2つ続けて取ったEPS。おそらく望月の勝利がなければ、相手マッチポイントでウーは強気な攻めを貫けなかったのではないか。そのくらい1試合目の価値は大きかったように思う。

 ダブルスは打ち切りとなり、2-0で8年ぶりの栄冠を手にしたEPS。この決勝の勝ち星はチームにとって100勝目に当たるそうで、後藤匡宏監督は「昔から今まで戦ってきた選手一人ひとりに感謝したい」とメンバー全員をねぎらった。そして過去に2連覇している実績を踏まえ「3連覇しているチームはなかなかないので、そこまで目指して頑張りたい」と次なる目標を力強く宣言した。
 
◆男子決勝結果
エキスパートパワーシズオカ[2-0]ノアインドアステージ
S1 ○ウー・トゥングリン 6-3 3-6 12-10 松田龍樹●
S2 ○望月勇希 3-6 6-3 10-8 富田悠太●
D 今井慎太郎/末岡大和 6-2(打ち切り) 市川泰誠/坂井勇仁

◆男子3位決定戦結果
伊予銀行[2-1]橋本総業ホールディングス
S1 ●中川舜祐 6-7(3) 6-3 7-10 ジェイク・デラニー○
S2 ○片山翔 7-5 6-4 福田創楽●
D ○河野優平/楠原悠介 7-6(4) 3-6 10-6 渡邉聖太/河内一真●

◆男子最終順位
優勝 エキスパートパワーシズオカ
準優勝 ノアインドアステージ
3位 伊予銀行
4位 橋本総業ホールディングス
5位 イカイ
5位 三菱電機
7位 レック興発
7位 山喜

◆最高殊勲選手:末岡大和(エキスパートパワーシズオカ)
◆最優秀新人選手:富田悠太(ノアインドアステージ)

取材・文●渡辺隆康(スマッシュ編集部)

【画像】エキスパートパワーシズオカがノアインドアステージをストレートで下し3度目の日本リーグ制覇!|第39回テニス日本リーグ

【画像】橋本総業ホールディングスが島津製作所を2-1で下し大会2連覇!|第39回テニス日本リーグ

【画像】第38回テニス日本リーグ男子スナップ集|三菱電機がイカイの3連覇を阻止し5年ぶりの優勝!
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号