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海外テニス

優勝&準優勝したカタールOPでワイルドカードもらえず…バシラシビリが「2度とここでプレーしない」と怒り心頭<SMASH>

中村光佑

2025.02.16

2021年にはカタール・オープンで優勝しているバシラシビリ。ワイルドカードを付与されなかったことに怒り心頭だ。(C)Getty Images

2021年にはカタール・オープンで優勝しているバシラシビリ。ワイルドカードを付与されなかったことに怒り心頭だ。(C)Getty Images

 男子テニス元世界ランク16位のニコロズ・バシラシビリ(ジョージア/現148位)が2月15日に自身の公式インスタグラム(@nikolozbasilashvili)のストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)を更新し、間もなく開幕するツアー大会「カタール・エクソンモービル・オープン」(2月17日~22日/カタール・ドーハ/ハードコート/ATP500)で本戦ワイルドカード(主催者推薦/WC)を付与されなかったことへの怒りをあらわにした。

 現在32歳のバシラシビリはこれまでにツアー5勝を挙げており、うち1勝を2021年の同大会で手に入れた。翌22年も準優勝し、バシラシビリにとってドーハは相性の良い大会なのである。ちなみに21年と22年共に決勝の相手は元世界9位のロベルト・バウティスタアグート(スペイン/現51位)だった。

 しかし今大会の出場者リストにバシラシビリの名前はなく、ランキングの関係上、本戦開幕前の予選にも出場できず。21年4月の「BMWオープン」(ATP250)以来4年近くツアータイトルから遠ざかっているバシラシビリは、思い出のドーハでプレーする機会を与えられなかったことに不満を爆発させている。

「2021年にタイトルを獲得し、22年も決勝に進出したにもかかわらず、ドーハでワイルドカードを獲得できず、予選にも入れなかったことをお伝えしなければならないのは少々心が痛む。何でも簡単に手に入らないことはわかっているが、今回の件は痛い話だ」
 
「さらに私は最後に予選から漏れた選手にもなった。お金やスポンサーが影響するのは理解しているが、何よりも常識が大事だ。カタールよ、あなたは私に一生忘れられない素晴らしい瞬間と思い出を与えてくれた。しかし、プロとしての(今後の)キャリアにおいて、2度とここでプレーすることはないだろう」

 今年のドーハでは、先月の「全豪オープン」でレバノン人選手初の四大大会初戦突破を果たしたハディ・アビブ(現168位/26歳)、同じ全豪で予選を突破したアジズ・ドーガズ(チュニジア/現223位/27歳)、昨年10月の下部大会「LTPチャレンジャー」(ハードコート/CH75)でヨルダン人選手初のチャレンジャー優勝を達成したアブドゥラ・シェルバイ(現265位)の3名が本戦WCを獲得。内訳を見る限り、中東出身かつバシラシビリよりも年下でより将来性豊かな選手にチャンスを与えたいという大会側の意向がうかがえる。

 今シーズンに入ってからは先々週のツアー「オクシタニー・オープン」(ATP250)でベスト8に入ったものの、全豪では初戦敗退を喫し、2度出場したチャレンジャーでも目立った結果を残せなかったバシラシビリ。09年から昨年までATP250シリーズとして行なわれていたドーハは今年からATP500にグレードアップされ、好相性の大会でいち早くランキングを戻したいという考えがあったかもしれないが、彼を待っていたのは厳しい現実だった。

文●中村光佑

【動画】バシラシビリが優勝を飾った2021年カタール・オープン決勝ハイライト

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