そして我々一般プレーヤーも、プロほどではないにしても、シューズの性能劣化に注目して、買い替えを行なうことが重要です。
着目すべきポイントは4つ。
1=ソールの磨耗具合
2=全体の剛性感の低下
3=クッション感の低下
4=アッパーの破れ・穴開き
1のソールの摩耗が進むと、視覚的にすぐわかりますよね。溝山が擦り減ってしまうことで、購入時には深かった溝が浅くなってきている。プレー中にもズルッと滑ってしまうのを感じたらすぐ確認しましょう。
次に重要なのが2の「全体の剛性感の低下」です。剛性感というのはシューズのねじれにくさで、足の安定性を維持したり、蹴り出す時のバネの役割も果たす機能です。この性能が低下すると、足への負担が大きくなってしまい、ケガの原因になったり、疲労感を貯めやすくなったりします。
強く踏み込んだ時に足がシューズから横へはみ出すような感覚があったら、シューズの剛性感はかなり落ちている証拠です。
そして意外に機能寿命が短いのが3のクッション性能です。購入時に試履きした時はフワフワに感じたのに、何か最近は足裏が地面に近く感じたり、足がシューズの中で横ズレすると感じる……それはミッドソールが圧縮されてつぶれたことを示しています。
ただずっと同じ靴を履き続けていると、クッション感の低下は感じにくいものです。それを確認するにはショップへ行って、できれば自分が履いているモデルと同じシューズを“履かせてもらう”のがいいですね。きっと「こんなに違うのか!」とビックリするはずです。全くアッパーが汚れておらず、新品のように見えたとしても、ソールの性能低下は「シューズの寿命」と考えるべきです。
で、一目瞭然のポイントが4の「アッパーの破れ・穴開き」です。1カ所への負担が大きかったり、サーフェスにアッパーをこすってしまうクセがあると、アッパーの一部が破れたり、穴が開いたりします。見栄えも悪いですし、シューズの中で足がズレたりしやすくなるので危険です。こうなったらすぐに新しいシューズに買い替えましょう。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2023年8月号より抜粋・再編集
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着目すべきポイントは4つ。
1=ソールの磨耗具合
2=全体の剛性感の低下
3=クッション感の低下
4=アッパーの破れ・穴開き
1のソールの摩耗が進むと、視覚的にすぐわかりますよね。溝山が擦り減ってしまうことで、購入時には深かった溝が浅くなってきている。プレー中にもズルッと滑ってしまうのを感じたらすぐ確認しましょう。
次に重要なのが2の「全体の剛性感の低下」です。剛性感というのはシューズのねじれにくさで、足の安定性を維持したり、蹴り出す時のバネの役割も果たす機能です。この性能が低下すると、足への負担が大きくなってしまい、ケガの原因になったり、疲労感を貯めやすくなったりします。
強く踏み込んだ時に足がシューズから横へはみ出すような感覚があったら、シューズの剛性感はかなり落ちている証拠です。
そして意外に機能寿命が短いのが3のクッション性能です。購入時に試履きした時はフワフワに感じたのに、何か最近は足裏が地面に近く感じたり、足がシューズの中で横ズレすると感じる……それはミッドソールが圧縮されてつぶれたことを示しています。
ただずっと同じ靴を履き続けていると、クッション感の低下は感じにくいものです。それを確認するにはショップへ行って、できれば自分が履いているモデルと同じシューズを“履かせてもらう”のがいいですね。きっと「こんなに違うのか!」とビックリするはずです。全くアッパーが汚れておらず、新品のように見えたとしても、ソールの性能低下は「シューズの寿命」と考えるべきです。
で、一目瞭然のポイントが4の「アッパーの破れ・穴開き」です。1カ所への負担が大きかったり、サーフェスにアッパーをこすってしまうクセがあると、アッパーの一部が破れたり、穴が開いたりします。見栄えも悪いですし、シューズの中で足がズレたりしやすくなるので危険です。こうなったらすぐに新しいシューズに買い替えましょう。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2023年8月号より抜粋・再編集
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