2度のファンミーティングを経た、6月中旬。
イベントの開催日は7月9日(木)に決まり、運営資金を募るクラウンドファンディングもスタートした。ミーティングでは闊達な意見交換がなされ、クラウドファンディングの“リターン”にも、それらファンの声と願いが存分に反映されている。
さらに3度目のファンミーティングでは、イベントの正式名が『ONE IROS――わんいろ――』に決まったことが発表された。
この名は選手たちが打ち合わせを重ねる中で、穂積絵莉が提案したものだという。由来は、ギリシャ神話の夢の神である「Oneiros(オネイロス)」。
それぞれが持つ世界にひとつだけの色を用いて、自分の夢…そして選手やファン、果てはテニス界全体が共有しうる夢を、みんなで描く――そのような願いが、この名には込められている。
夢を描くために各々が重ねる色彩には、当の本人すら気づかぬトーンもあったという。
井上はミーティングを重ねる中で、「私、こんなこと考えていたんだ」と自分の想いを知ることが度々あった。同時に、ミーティングの司会進行を務める土居の姿に、「言葉選びも上手だし、大人数をうまく捌いている。こんな才能があるんだ、この子」と改めて驚きもした。井上が感じた、そのような自身や仲間についての発見は、恐らくは今回のイベントに参加する8選手全てが、多かれ少なかれ経験したことでもあるだろう。
公式ホームページによれば、イベント概要は最終的に、「8人の選手が2チームに分かれ、公式戦さながらの真剣勝負の試合とエンターテイメント要素のあるエキジビションマッチを行なう」という点に着地した。
イベントのリアルタイム中継はないが、後日オンライン動画で鑑賞可能。その視聴券も、クラウドファンディングのリターンの1つだ。
「何か面白いこと」――そんな漠然とした理念から掲げられた真っ白なキャンパスに、選手とファンたちが幾重にも色を重ね、ひとつの夢を描いていく。
文●内田暁
【写真】土居美咲ら海外で活躍する日本人プレーヤーたち
イベントの開催日は7月9日(木)に決まり、運営資金を募るクラウンドファンディングもスタートした。ミーティングでは闊達な意見交換がなされ、クラウドファンディングの“リターン”にも、それらファンの声と願いが存分に反映されている。
さらに3度目のファンミーティングでは、イベントの正式名が『ONE IROS――わんいろ――』に決まったことが発表された。
この名は選手たちが打ち合わせを重ねる中で、穂積絵莉が提案したものだという。由来は、ギリシャ神話の夢の神である「Oneiros(オネイロス)」。
それぞれが持つ世界にひとつだけの色を用いて、自分の夢…そして選手やファン、果てはテニス界全体が共有しうる夢を、みんなで描く――そのような願いが、この名には込められている。
夢を描くために各々が重ねる色彩には、当の本人すら気づかぬトーンもあったという。
井上はミーティングを重ねる中で、「私、こんなこと考えていたんだ」と自分の想いを知ることが度々あった。同時に、ミーティングの司会進行を務める土居の姿に、「言葉選びも上手だし、大人数をうまく捌いている。こんな才能があるんだ、この子」と改めて驚きもした。井上が感じた、そのような自身や仲間についての発見は、恐らくは今回のイベントに参加する8選手全てが、多かれ少なかれ経験したことでもあるだろう。
公式ホームページによれば、イベント概要は最終的に、「8人の選手が2チームに分かれ、公式戦さながらの真剣勝負の試合とエンターテイメント要素のあるエキジビションマッチを行なう」という点に着地した。
イベントのリアルタイム中継はないが、後日オンライン動画で鑑賞可能。その視聴券も、クラウドファンディングのリターンの1つだ。
「何か面白いこと」――そんな漠然とした理念から掲げられた真っ白なキャンパスに、選手とファンたちが幾重にも色を重ね、ひとつの夢を描いていく。
文●内田暁
【写真】土居美咲ら海外で活躍する日本人プレーヤーたち