彼女が、復帰の契機として言及しているケイシー・デラキュアは、バーティーのダブルスパートナーにして親友。その“始まりの人”の手による幕引きを望むかのように、バーティーは自らのソーシャルメディアで公開した引退表明動画のインタビュアーに、デラキュアを起用した。
デラキュアとの会話の中でバーティーは、「きっと多くの人は、私の決断が理解できないでしょう。でも私は、わかっている。アッシュ・バーティーという1人の人間が、これから追う新たな夢もわかっている」と言った。
その夢についても、彼女は最後の会見で明かしている。
「このスポーツに貢献したいという夢は、これから先も変わりません。若い世代……女の子、男の子たちに、コミュニティを通じてテニスを伝えること。子どもたちがテニスをやり、笑顔になるのを見るのが、楽しみで仕方ないんです。子どもの笑顔を見ると、自分がテニスを始めた時を思い出すから」
最初の引退をした時にも、彼女はテニスへの愛情は失わず、子どもたちにテニスの魅力を伝えていた。初めてローカル大会で優勝した時の無邪気な笑顔は、全豪オープンを制した時もまるで変わっていなかった。
ターニングポイントを経て復帰を選んだ第二のキャリアは、誰もが羨むような栄光に彩られている。
それでも、初めてラケットを手にした日から変わらぬ愛情と笑顔のままで、彼女は、ツアーに別れを告げた。
取材・文●内田暁
【PHOTO】バーティーら全豪オープン2022で活躍した女子選手の厳選ショット!
デラキュアとの会話の中でバーティーは、「きっと多くの人は、私の決断が理解できないでしょう。でも私は、わかっている。アッシュ・バーティーという1人の人間が、これから追う新たな夢もわかっている」と言った。
その夢についても、彼女は最後の会見で明かしている。
「このスポーツに貢献したいという夢は、これから先も変わりません。若い世代……女の子、男の子たちに、コミュニティを通じてテニスを伝えること。子どもたちがテニスをやり、笑顔になるのを見るのが、楽しみで仕方ないんです。子どもの笑顔を見ると、自分がテニスを始めた時を思い出すから」
最初の引退をした時にも、彼女はテニスへの愛情は失わず、子どもたちにテニスの魅力を伝えていた。初めてローカル大会で優勝した時の無邪気な笑顔は、全豪オープンを制した時もまるで変わっていなかった。
ターニングポイントを経て復帰を選んだ第二のキャリアは、誰もが羨むような栄光に彩られている。
それでも、初めてラケットを手にした日から変わらぬ愛情と笑顔のままで、彼女は、ツアーに別れを告げた。
取材・文●内田暁
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