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海外テニス

日本代表、デ杯で王者フランスに大善戦!73位の西岡が10位のモンフィスに下剋上、ダブルスも世界最強ペアを追い詰める

内田暁

2019.11.20

日本は1-2でフランスに惜しくも敗退。(C)GettyImages

日本は1-2でフランスに惜しくも敗退。(C)GettyImages

 第2セットもほぼ互角の展開ながら、マクラクランの連続ダブルフォールトでこの試合初のブレークを許した日本が、その差を詰めきれず失うことに。

 第3セットは、一気に勝負を決めたいフランスがリターンで勝負を仕掛けてくるも、日本ペアはマクラクランの連続ボレーで、あるいは内山のサービスで切り抜ける。第9ゲームでついにブレークされ敗戦の縁まで追い詰められたが、その危機をも、内山とマクラクランが交互に好リターンを連発し、ブレークバックで追いついてみせた。

 だが直後のゲームを、40-30から3ポイント連続失点で落とし、迎えたこの試合2度目の、相手の“勝利へのサービスゲーム”――。最後はマクラクランのリターンが長く伸び、2時間40分の熱戦に終止符が打たれる。その瞬間、コートにしゃがみ込みしばらく身じろぎもしなかったエルベールの姿が、いかに日本ペアが世界最強チームを追い詰めたかを物語っていた。
 
 試合後の岩渕監督は、敗戦の事実を過不足なく受け止めつつ、「選手たちが、出せるものを全てコートで出してくれたことにはすごく満足している」と、改めて日本チームのポテンシャルを確信した様子。次のセルビア戦に勝利すれば、まだリーグ戦突破の可能性は見えてくる。

「明日につながる戦いはできた」
 手探りで始まった一日の終わりに確固たる自信を得て、次なる大一番に挑む。

■日本対フランス 試合結果
内山靖崇 2-6,1-6 ジョー‐ウィルフリード・ツォンガ
西岡良仁 7-5,6-2 ガエル・モンフィス
マクラクラン勉/内山 7-6(4),4-6、5-7 ピエール‐ユーグ・エルベール/ニコラ・マユ

取材・文●内田暁
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