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海外テニス

再起を誓う元世界5位のアンダーソンが語る「ケガとの戦い」「下位選手救済」、そして「日本のジュニア」について【海外テニス】

内田暁

2020.05.19

再起を視野に準備してきたものの、思いがけない形でツアー中断されたが、苦労を知り尽くした34歳に焦りの色は見られない。写真:住友ゴム工業(株)

再起を視野に準備してきたものの、思いがけない形でツアー中断されたが、苦労を知り尽くした34歳に焦りの色は見られない。写真:住友ゴム工業(株)

 アンダーソンが後進に送るこれらの助言は、彼自身が踏破してきた道でもある。

 34歳という年齢、ヒザの手術とランキングの下降、そしてコロナ禍によるツアーの長期中断――。折り重なるこれらの要素は、ともすると2度のグランドスラム準優勝者のモチベーションを削ぎかねない。だが、常に自分を信じ、我慢強くチャンスを待ってきた彼は、今もテニスへの情熱と向上心にあふれていると断言した。
 
「僕の住んでいるエリアでも、ロックダウンはかなり緩和されてきた。この2週間ほどは、コートを持っている友人宅でテニスの練習もできているし、チームスタッフに来てもらって、家のガレージでトレーニングもしているんだ。

 いつまでテニスを続けるのかと聞かれることもあるけれど、実はほとんど考えたことがない。もうすぐ34歳になるけれど(※インタビューの数日後の5月18日が誕生日)、まだまだ成すべきことや改善できる点があると感じているからね。

 今はもちろん、困難な時期ではあるけれど、それでも次のキャリアについて考えることはないんだ。それよりも、実はとてもエキサイトしている。コートに戻れる日が、楽しみでしかたない…そのことがうれしいんだ」。

文●内田暁
取材協力:住友ゴム工業(株)

ケビン・アンダーソン/Kevin Anderson
1986年5月18日生まれ。国籍:南アフリカ。身長203cm/体重94kg。右利き、両手バックハンド。ランキング:123位(2020年3月16日付)。自己最高ランキング5位(2018年7月16日)。留学先の米国イリノイ大学で実績を積み、2007年にプロ転向。長身をから放つ高速サービスを武器に現在までツアー6勝を記録し、グランドスラムでは2017年全米、2018年ウインブルドンで準優勝している。昨シーズンはケガにより思うようにプレーができず5大会のみの出場。復活は誓う今シーズンは2月までに3大会に出場している。

【PHOTO】プレーの合間に垣間見えるトッププロの素顔

 
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